老舗アパレルショップが取り組む、「在り方重視」のネットショップ人材育成とは

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実店舗を3店、ネットショップで5店を展開している、名古屋の有名なメンズアパレルショップ「インポートセレクトショップでらでら」。今回は、その運営会社である(株)林商店代表の林さんに、新卒採用とスタッフの育成についてお話をお聞きしてきました。

この記事のまとめ

  • ネットショップで新卒採用をはじめたきっかけ
  • ネットショップのスタッフ育成、評価、キャリア設定について
  • スタッフ全員で取り組む、記憶に残るお客様対応とは?

ネットショップで新卒採用をはじめたきっかけ

林商店さんでは、新卒採用を積極的に行っておられると聞きまして、インタビューにやってきました!そもそも新卒採用を始められた経緯を教えてください。
ネットショップを2002年からスタートしたのですが、当初は中途入社のスタッフがあまり定着していなかったことがきっかけです。当時はアルバイトとして入社したスタッフを正社員として採用していたのですがこれがなかなか難しくて。というのも、立ち上げたばかりのネットショップは、どうしても就業時間が長くなりがちです。時間で働くっていうアルバイトの感覚と、この仕事をいつまでに仕上げよう、っていう実業務とのギャップが当時のスタッフには少なからずあったのか、スタッフのモチベーションを管理してあげるのがすごく難しくて。。これはネットショップだけじゃなく実店舗も同じで、どこのお店さんも閉店後に明日の準備とか残務を始めるとやっぱり遅くなってしまうんですよね。そこで当社では、6年前(2008年頃)から新卒採用に取り組み始めました。現在は新卒2期生が会社の中心となって頑張ってくれています。

新卒を採用するよりも、中途の採用をされているネットショップさんのほうが圧倒的に多いようなイメージなのですが、実際に新卒採用に取り組まれてみていかがですか?
たしかに、業界としてはまだまだ多くないと思いますね。合同説明会へ企業ブースを出したりもしているのですが、採用はすごく大変です。入社後も新卒のスタッフは、つまずくことも教えることも本当に多くて、日々大変なのは事実ですが、うまく軌道に乗ると本当にビックリするぐらいに成長してくれます。それに前向きな思考でいてくれやすいんですよね。彼らは何かを期待して当社に入社してくれています。たとえば、当社では単にモノを買い付けてくるだけじゃなくて、イタリアのブランドと直接仕入交渉するなかで別注品をオーダーしたり、メーカーと新たなブランドを立ち上げたりもできます。大手さんはともかく、そんな中小企業なかなか無いですからね。だからアパレルが好きで、興味を持っている人なら、本当に面白く働ける環境じゃないかなと思っています。

スタッフ育成、評価、キャリア設定について

ネットショップをやっておられるいろんな方から、スタッフの育成や評価の方法で悩んでいるとよく話を聞くのですが、林商店さんでは、どのように考えておられますか?

もちろん数値での評価・管理が理想ではあるんですが、個人的には新卒のスタッフには基本的には当てはめられないと思っています。やっぱり、なかなかすぐには結果は出ないですからね。

たしかに数値での評価がシンプルでわかりやすいとは思いますが、新卒スタッフには少し酷ですよね

はい、なので、まずは仕事への取り組み方というか、”在り方”を重視することを考えています。会社に対して、どれだけロイヤリティを持って覚悟を決めて仕事ができるか、それができて初めて成長する土台ができる、というイメージでしょうか。あまり悠長な事も言ってられないんですが(笑)、新卒で入ってきたスタッフについては、最初の1~2年で”在り方”を身に着けてもらう期間かなと捉えています。その間にそのスタッフが何をしたいのかを拾っていくことと、そのための道筋をきちんと教えてあげること。これがすごく大事だと思います。

入社後のキャリアパスはどのように設定されているんですか?

状況によってまちまちですがネットショップの場合は、入社5年目で店長・マネージャー職、という形でキャリアパスを設定しています。実店舗の場合は、3年目で店長を一度経験してもらって、スタッフの強みを見る、といった形です。実店舗よりもネットショップのほうが仕事が多岐に渡るため、評価しづらいところも多くて難しいので、店長までの期間を実店舗より長く設定しています。どうしても個々の業務自体が専門的になりやすい、というか。

ネットショップ業界だと、”1人1店長!”といったように、ポストを与えて伸ばす、といった考え方もよく耳にしますよね?

うーん、それはそれができる人だから、成り立つんじゃないかな。大体の人は恐らくできないんじゃないかと思っています。経験も引き出しも、何もないから。自分に照らしてみてもそう思います。だから僕は、ネットショップの業務に関しては、仕事の範囲を狭めてあげることが大事だと考えています。この役割だったらあなたはプロフェッショナルだね、という風に育てて、その業務が一定のクオリティまで達したら次のステージを見せる、というやり方がいいんじゃないかなと考えてスタッフの教育に取り組んでいます。

すごくわかります。”○○のスペシャリスト”じゃないけど、それに精通することがそのスタッフの自信になって、次のステップに進んでいくイメージですよね

そうですね、立ち返る場所を作ってあげるというか。勿論、ポジションを与えることで様々な事を感じて成長してくれることにも期待してはいるんですが、個人的には現実はそう甘くないなと感じています。

林商店で行っている取組みとこだわり

スタッフの業務の割り振りは、どんな感じで決めているのですか?

ゆるくは分かれていますが、明確な分担制は敷いていません。ただ、お客様対応にかかわることは必ず全スタッフでやります。1日の流れで言うと、午前中にお客様対応を全員で行って、午後は商品撮影やページアップ、梱包などを各自が分担してやっています。あと、商品の出荷に関わることは社員とアルバイトの隔てなく、みんなでやっています。

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出荷の際、お客様にお手紙を同梱されていますよね?

はい、だいたい1日40〜50枚くらい、スタッフが考えて書いています。これは全スタッフが絶対にやる大事な業務です。決まった文面などは一切用意していません。お客様の好きなブランドの情報や購入履歴、過去にお問い合わせをいただいた内容などを元に書き起こしていますが、そうすると自然とある程度の文量になるんですよね。「それ面倒でしょ?」ってよく言われるんですが、スタッフも楽しんでやってくれていますし、お客様も喜んでくださっている。ネットショップの業務って、なかなかお客様の顔が見えないじゃないですか?でも、お客様の顔をイメージできなければいい仕事はできませんから。これはこの先も続けていきます。作業になる業務はもちろん効率化しますけど、こういった、ショップの色が出せる部分は特に丁寧な仕事をしていかなければいけない。それが少しでもお客様の記憶に残ってくれれば嬉しいなと、そう思っています。

貴重なお話をありがとうございました!
力を入れておられる新卒採用の説明会についても、また突撃取材させてください!

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この記事を書いた人

鈴木高俊

83年生まれ。広島県出身。法人向けクラウドサービスのプロモーションを担当しています。サンフレッチェ広島の森崎和幸選手とミキッチ選手が大好きです。


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