Gmailを使っていて、エラーに悩まされたことはありませんか。この記事では、Gmailが送れない、届かないといったエラーの原因と対処法を解説します。Gmailをビジネス利用する際の注意点も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
Gmailでよくあるエラーと対処法
ここでは、Gmailでよくあるエラーとそれぞれの対処法を解説します。
- 「接続なし」と表示される
- 「一時的なエラー(502)」と表示される
■ログインに関するエラー
- エラーが表示されてメールを送信できない
- エラーメールが返ってくる
- ファイルを添付できない
- メールが相手に届かない
- メールを受信できない
■メールの送受信に関するエラー
- アカウント追加時にエラーが発生する
■アカウント関連のエラー
■その他のエラー
ログインに関するエラー:「接続なし」と表示される
iPhoneやiPadでGmailを操作している際に「接続なし」と表示されることがあります。その際は、以下の手順を試してみましょう。
- インターネットに接続していることを確認する
- Gmailアプリを一度終了し、再度開く
- ログアウトして、もう一度ログインする
ログインに関するエラー:「一時的なエラー(502)」と表示される
Gmailにログインする際に「一時的なエラー(502)」というメッセージが表示される場合は、エラーが解決するのを待ちましょう。一時的なエラーであるため、しばらく待って再度ログインすれば使えるようになります。
メールの送受信に関するエラー:エラーが表示されてメールを送信できない
エラーが表示されてメールを送信できない場合は、相手のメールアドレスを確認しましょう。
「有効なメールアドレスを入力してください」というエラーが表示される場合は、相手のメールアドレスを間違って入力している可能性があります。メールアドレスが正しい場合は、相手のメールアドレスが使用できるアドレス名のルールに反している可能性があります。
「アドレス不明」というエラーが表示される場合は、相手のメールアドレスを間違って入力している、あるいは添付ファイルの容量が大きすぎる可能性が高いです。アドレスに問題がない場合は、添付ファイルの容量を減らしてみましょう。
「キューに追加しました」というエラーが表示される場合は、回線に問題があると考えられます。再度送信して様子を見てみましょう。
メールの送受信に関するエラー:エラーメールが返ってくる
メールを送信できるがエラーメールが返ってくる場合は、以下2つの原因が考えられます。
- 相手のメールアドレスを間違えている
- 相手から受信拒否されている
エラーメールに「Unknown user」「Host unknown」などと表示されている場合は、相手のメールアドレスを再度確認してください。
メールアドレスが正しい場合は、相手から受信拒否されていると考えられます。相手が意図的に設定していることもあれば、メールソフトがスパム判定して自動でブロックしていることもあります。重要な連絡である場合は、相手に確認してみましょう。
メールの送受信に関するエラー:ファイルを添付できない
ファイルを添付できない場合は、添付ファイルの容量が大きすぎる可能性が高いです。
Gmailでは、1つのメールに添付できるファイルの容量上限は25MBと定められています。25MBを超えるファイルは添付されず、自動的にGoogleドライブに格納されてリンクがメールに貼られる仕組みです。
ファイルを添付して送信したい場合は、圧縮してzipファイルを送信するか、複数のメールに分割して送信しましょう。
メールの送受信に関するエラー:メールが相手に届かない
メールを送信できるが相手に届かない場合は、相手のメールで迷惑フォルダーに入っていないか確認してもらいましょう。
特に、相手のアドレス帳に自分のアドレスが登録されていない場合は、自動的に迷惑メールとみなされてしまっている可能性が高いです。
メールの送受信に関するエラー:メールを受信できない
メールを受信できない場合は、以下の原因が考えられます。
- 迷惑メールフォルダーに分類されている
- アーカイブされている
- 削除してしまっている
特に、アプリ版Gmailでは、スワイプするだけで簡単にメールをアーカイブできます。誤ってメールをアーカイブしてしまっており、受信トレイに表示されなくなっている可能性が高いです。アーカイブしたメールは削除されているわけではなく、「すべてのメール」で確認でき、いつでも受信トレイに戻せます。
メールを誤って削除してしまっている可能性もあります。削除したメールは「ゴミ箱」に保管されているため、確認してみましょう。ただし、30日以上ゴミ箱に保管されたメールは復元できなくなるため、注意が必要です。
アカウント関連のエラー:アカウント追加時にエラーが発生する
Gmailでほかのメールサービスのメールアカウントを追加する際に、以下のようなエラーが発生して追加できないことがあります。
- IDやパスワードが一致していない
- サーバーに接続できない
- 証明書に関するエラー
- メールセキュリティ未サポート
証明書に関するエラーが表示される場合は、使用しているメールサービスに報告しましょう。
また、「メールのセキュリティは保証されていません」というエラーメッセージが表示される場合は、使用しているメールサービスで高レベルのセキュリティがサポートされていないと考えられます。「セキュリティの種類」というプルダウンメニューをタップし、「選択解除」を選択しましょう。ただし、「選択解除」を選択した場合、メールサービスへの接続は暗号化されなくなる点に注意が必要です。
その他のエラー
そのほかにも、以下のようなエラーが発生する場合があります。
- 「無効なリクエスト: クライアントから発行されたリクエストの形式が正しくないか、リクエストが無効です」
- 「エラー」(602、500、102、009、103)
上記のエラーが表示される場合は、以下の4つを試してみましょう。
- Gmailに対応しているブラウザを使用しているかをチェックする
- 拡張機能やアプリケーションを無効にする(ブラウザのシークレットモードでGmailを開くことで、拡張機能をすべて無効にした状態にできる)
- ブラウザのキャッシュとCookieを消去する
- Gmailの詳細設定を確認し、有効になっている機能を無効にする
これらを試しても解決しない場合は、サーバーがダウンしており、Gmail全体で問題が発生している可能性があります。「Google Workspace ステータス ダッシュボード」で、問題が発生しているかを確認しましょう。
迷惑メールフォルダーに分類される場合の対処法
メールを送っても、相手の迷惑メールフォルダーに分類されてしまうことがあります。メールを送信しても、相手に開封してもらえない可能性が高まるため、早急に対処することが大切です。
この場合は、IPアドレスのレピュテーションスコアに問題があると考えられます。
レピュテーションスコアとは、その名のとおりIPアドレスの信頼性をスコアリングしたものです。30日間の平均値をもとに、0~100の値がつけられます。スコアが低い場合は、迷惑メールフォルダーに分類されてしまうリスクが高いです。
特に、以下のようなケースではレピュテーションスコアが低くなってしまう恐れがあります。
- 一度に多くのメールを配信している
- 無効のメールアドレスにメールを送信し続けている
- 送信したメールが迷惑メールとして報告されている件数が多い
レピュテーションスコアの低下はメールの到達率に影響を与えるため、スコアを上げるための努力が欠かせません。
以下では、レピュテーションのスコアを低下させないようにやるべき3つの対策を解説します。
- リストを精査する
- 送信ドメイン認証を設定する
- メールを一度に送信しすぎない
リストを精査する
1つ目は、営業やマーケティングのために作成するリストの精査です。無効なメールアドレスにメールを送信し続けてしまうと、レピュテーションスコアが低下する恐れがあります。
反応のないメールアドレスについてはリストから除外し、リストを精査しましょう。
また、そもそもメールアドレスを正しい手段で入手することも大切です。入手方法やメールの配信内容によってはクレームにつながり、特定電子メール法に抵触するリスクもあります。自社の信用を高めるためにも、適切な方法でリストを作成してください。
送信ドメイン認証を設定する
2つ目は、送信ドメイン認証の設定です。送信ドメイン認証を行うことで、迷惑メールと判定される確率が低下します。相手からなりすましメールや迷惑メールとみなされると、レピュテーションスコアが低下する恐れがあるため注意が必要です。
また、自社にとってもなりすましメールを検知できるというメリットがあります。
具体的には、SPFやDKIMといった仕組みを用いて、送信ドメイン認証を設定しましょう。
2024年2月からGmailの送信ガイドラインが更新され、送信ドメイン認証の設定が一部義務化されています。設定していないと迷惑メールフォルダに振り分けられてしまったり、そもそもエラーとして返ってきてしまう可能性が高いので、設定するようにしましょう。
メールを一度に送信しすぎない
3つ目は、メールを一度に送信しすぎないことです。一度に大量に送信してしまうと、スパムメールとみなされてレピュテーションスコアが低下してしまう可能性があります。
Gmailでは、1日に500通以上のメールを送信すると、エラーが表示される場合があります。このエラーが表示された場合、1~24時間ほどあけて再送信することが推奨されています。
Gmailをビジネスで利用する際の注意点
Gmailでは上記のようなエラーが発生する可能性があるほか、以下の点に注意が必要です。
- セキュリティ対策を強化する
- フリーWi-Fiに接続した状態でメールを送受信しない
- 有料版Gmailの利用を検討する
ここでは、Gmailをビジネスで利用する際の注意点について解説します。
セキュリティ対策を強化する
Gmailをビジネスで利用する場合は、セキュリティ対策を強化することが大切です。
Gmailは高いセキュリティ性を持つものの、不正アクセスやウイルス感染のリスクはゼロではありません。Gmailが被害を受けた場合、重要な情報や個人情報が流出して、大きなトラブルにつながる恐れがあります。
具体的には、以下のようなセキュリティ対策が効果的です。
- セキュリティ診断を実施する
- 2段階認証プロセスを有効にする
- セキュリティソフトを常に最新版にする
詳しくは、以下の記事も参考にしてください。
フリーWi-Fiに接続した状態でメールを送受信しない
Gmailを利用する際は、フリーWi-Fiに接続した状態でメールを送受信しないようにしましょう。
Gmailを利用するためには、インターネットに接続する必要があります。その際、不特定多数が利用できるフリーWi-Fiへの接続には注意しましょう。フリーWi-Fiのように暗号化されていないWi-Fiを通じてメールを送受信した場合、通信内容が悪意のある第三者に傍受されるリスクがあります。
特に、Gmailで重要な情報をやりとりする際は、フリーWi-Fiに接続するのは避けましょう。
有料版Gmailの利用を検討する
ビジネスでGmailを利用したい場合は、Google Workspaceに契約して有料のGmailを利用するのがおすすめです。
有料のGmailでは、独自ドメインを利用できます。また、データを企業側が一元管理できるため、従業員の退職に伴うデータの消失やセキュリティリスクについても安心です。
さらに、24時間365日サポートを受けられる、ストレージ容量が30GB以上など、多くのメリットがあります。
Gmailをより安全に利用したい場合は、有料版の利用を検討しましょう。
Gmailのエラーには複数の原因が考えられる
Gmailでは、メールの送受信やファイル添付などにおいてさまざまなエラーが発生する可能性があります。Gmailのエラーには複数の原因が考えられるため、この記事を参考に対処法を試してみてください。
また、メールが相手の迷惑メールフォルダーに分類されないためには、レピュテーションスコアを高めるための対策が必要です。
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