メール配信システムを初めて導入する方、今ご利用中のシステムの切り替えをご検討中の方に向けておすすめのメール配信システム15選をご紹介いたします。メール配信システムの機能や選ぶときにのポイントも解説します。
メール配信システムとは
メール配信システムとは、メールの一斉配信や、ステップメールなどのメルマガ配信を効率的に行うためのシステムです。また、送信スケジュールの設定、開封率やクリック率などの分析機能を備えているものが多く、効果的なコミュニケーション戦略の立案にも役立ちます。一般的なメーラーで行うと、アドレスの入力に時間がかかるだけでなく、入力ミスによる誤送信リスクが伴いますし、同じメールサーバーから大量のメールを送ると、迷惑メール業者と判定され、相手にメールが届かない、迷惑メールフォルダに入ってしまう可能性もあります。
そのため、多くの人に確実にメールを届けたい場合は、メール配信システムを活用することをおすすめします。
メール配信システムを選ぶポイント
世の中には数多くのメール配信システムがあるので、どれが自社に最適なのかを迷われる方も多いのではないでしょうか。メール配信システムを選ぶ上で参考となるポイントとおすすめのシステムも紹介しますので、ご参考ください。
ポイント1:配信性能で選ぶ
メール配信システムを選ぶ際は、システムの到達率や配信速度など配信性能で選ぶことも1つです。「メールの到達率を高めたい」「短時間で大量にメールを届けたい」という場合におすすめのタイプです。
メール配信システムの中には、確実にメールを届けられるよう受信ブロックを回避する対策に注力しているものもあります。また、毎時100万〜1,000万通ものメールの配信処理能力に加え、複数IPアドレスでの分散配信、無効なメールアドレスへの配信の防止、送信量と送信間隔を調整していくIPウォーミングアップ、SPFやDKIM設定などの機能を備えているシステムもあります。どれだけ内容を充実させたメルマガを作成したとしても届かなければ読んでもらえないため、安定した動作と高い到達率を誇るサービスを見極めることが大切です。
配信性能 | |
---|---|
到達率 | 配信速度 |
MailPublisher | MailPublisher |
CuenoteFC | CuenoteFC |
配配メール | WEBCAS e-mail |
コンビーズメールプラス | blastmail |
AutoBiz | SendGrid |
ポイント2:配信目的や機能で選ぶ
メール配信といっても、キャンペーン情報やお知らせなど情報を届けることを目的としているのか、メールから商品の購入やアポイント獲得などを目的としているのかによって、使うべき機能が異なります。
自社の配信目的を明確にし、その目的に合っている最適なメール配信システムを選ぶのも良いでしょう。
例えば、情報発信が目的であれば、「blastmail」は必要な機能だけに絞っているからこそ、誰でも簡単に使うことができます。
一方、メール配信によって商品の購入やアポイントの獲得につなげたいという場合は、基本的なメール配信に加えて顧客が自社サイトに来訪したタイミングで通知が飛ぶ機能や、検討意欲の高い顧客をリスト化できる機能を備えた「配配メールBridge」も良いでしょう。
配信目的 | |
---|---|
情報周知 | 販促 |
blastmail さぶみっと!メール配信 AutoBiz める配くん WiLLMaiL |
配配メール MailPublisher WEBCAS e-mail CuenoteFC Benchmark Email コンビーズメールプラス |
ポイント3:価格帯で選ぶ
「まずは低価格で運用したい」「高額な予算は取れない」など企業によってかけられる予算感は様々だと思います。自社のフェーズに合わせて、適切なシステムを選びましょう。
できるだけコストを抑えたい方には、「blastmail」や「さぶみっと!メール配信」も良いでしょう。
価格 | ||
---|---|---|
まずは価格を抑えて 運用したい 価格重視 |
価格と機能面の バランス重視 バランス重視 |
必要な機能やサービスが 揃っているか 機能/サービス重視 |
blastmail める配くん コンビーズメールプラス さぶみっと!メール配信 Benchmark Email オレンジメール Mailchimp SendGrid |
CuenoteFC アララ メッセージ WiLLMaiL AutoBiz |
MailPublisher 配配メール WEBCAS |
ポイント4:セキュリティの高さ
個人情報を扱うメール配信はセキュリティ面も重要なポイントです。
▼対策ポイント
- 通信の暗号化
- 安全な場所でのデータ管理
- TLS暗号化への対応
- ログイン時のIP制限や多要素認証の有無
- 第三者期間認証(Pマーク、ASP・SaaS情報開示認定、ISMS認証)の有無
メール配信システムにアップロードするお客様の名前やメールアドレスなどの個人情報が漏洩しないような対策が万全かなど、こういった観点で選ぶのもおすすめです。
プライバシーマークやISMS認証を取得している「配配メール」、オンプレミス型のサービスも提供している「CuenoteFC」などもおすすめです。
セキュリティ |
---|
WiLLMaiL 配配メール CuenoteFC コンビーズメールプラス WEBCAS e-mail |
おすすめのメール配信システム15選
メール配信システムは様々な会社が提供しています。今回はその中でも選りすぐりの15社を紹介します。それぞれの特徴を把握して、目的に合ったものを選んでください。
メール配信からメールマーケティングまで幅広くフォロー「配配メール・配配メールBridge」
「配配メール」は、メール配信、販売促進やブランディングなどで成果を出したい場合に最適です。サービスの特徴は、初心者でもわかりやすい導線、使いやすい機能、メールの分析を楽にする「配配メール独自の効果測定機能」、外部からの不正を防止する強固なセキュリティ体制、そして配配メール独自のメールマーケティングのトレンドや事例を研究・検証し、成果の出た運用ノウハウを提供していることです。また、手厚いサポート体制を構築しており、専属の営業担当によるお客様のご状況に合わせた最適なプラン提案と、自社サポートスタッフによる導入フォローから運用提案を実現している点も特徴となっています。
また、営業の売上増加を目的とした「配配メールBridge」では、メール配信に必要な機能だけではなく、自社サイトに来訪した顧客を特定・通知する「来訪通知」や温度感の高い見込み客を可視化する「ホットリード抽出」といった機能を提供しています。
料金:詳細はお問い合わせください。
無料プラン/トライアル:〇
メール配信に必要な機能を網羅「blastmail」
blastmailは、情報周知を目的としたメール配信に最適ではじめての人でも“かんたんに”利用することができます。メール配信に必要な機能に絞っているからこそ、初心者でもすぐに使いこなせる設計・操作性が魅力です。13年連続で顧客導入シェアNo.1を獲得しており、導入実績は22,000社以上と信頼性も高いです。また、独自に開発した高速配信エンジンと20年間の技術力で構築した、大規模ネットワークを経由することで、高い到達率を誇り確実にメールを届けています。
料金体系:リスト数課金
料金 :4,000円/月~
無料プラン/トライアル:〇
※「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
「Benchmark Email」
「Benchmark Email」は世界での導入実績が50万社以上と世界中の大手~中小企業で利用されています。特徴としては、プロのデザイナーが作成した500種類のHTMLメールテンプレートを提供されている点で、初心者の方でも、時間をかけずにメール作成が可能です。日本語サポートもあるので安心して利用いただけます。
料金体系:リスト数課金・配信通数課金のそれぞれのプランを提供
料金 :リスト数課金 1,800円/月~ ※月払いの場合
配信通数課金 5,000円/月~
無料プラン/トライアル:〇
「CuenoteFC」
業界トップクラスの配信速度を誇る「CuenoteFC」は、ハイスピードな大量配信を得意としながら、効果測定や自動CSVインポート等も可能で大手企業にも選ばれるメール配信システムです。メール配信までのステップが最短3STEP・20秒で完了できるのでで、こちらも初心者に優しいサービスです。また、基本的なメール配信機能に加え、ECサイトにて買い物かごに商品を入れたものの、購入せず放置状態になっている商品のリマインドメールを自動的に送る「カートリマインド」機能なども提供しており、EC企業での利用におすすめです。クラウド型とオンプレミス型の2タイプのサービスを提供しているため、自社の要件に合わせてお選びいただけます。
料金体系:リスト数課金
料金 :5,000円/月~
※クラウド型の月額費用。オンプレミス型の料金は要問い合わせ
無料プラン/トライアル:〇
「WiLL Mail」
WiLLMailは、直感的にHTMLを作成できるメール配信システムです。マウス操作だけでHTMLメールが作れるので専門知識がない方でも手軽に配信が可能です。メルマガ配信に初めて取り組む方でも安心して利用できます。また、開封、クリック、コンバージョンをグラフやヒートマップでリアルタイムに把握することができるので、効果検証も簡単に行えます。
料金体系:配信通数課金
料金 :4,000円/月~
無料プラン/トライアル:〇
「MailPublisher」
Mail Publisher Smart Edition(メールパブリッシャー スマートエディション)は、ファイルベースでメールを配信することができる高性能メール配信システムです。1時間あたり4,100万通のメールを処理できます。速さだけでなく正確さも重視されており、20年以上に渡り培ってきたメール配信のテクノロジーノウハウが反映されており、極めて高い配信速度と到達性の両立を可能にしていますまた、システム間連携に強く、SFTP/API連携により、CDP、マーケティングオートメーション、ECシステムやレコメンドエンジン他、様々な外部ツールとの連携によって高度なメールマーケティングを実現することが可能です
料金体系:配信通数課金
料金 :25,000円/月~
無料プラン/トライアル:要問い合わせ
「Mailchimp」
世界でも高い評価を受けているアメリカ製の「MailChimp」は、使いやすくコスパも高いサービスです。操作画面は英語ですが、直感的に編集できるため、慣れれば初心者の方でも問題なくメールを配信できます。また、顧客の行動によってあらかじめどのようなメールを配信するかといった設定も可能なので、メール配信の業務効率化も実現できます。直観的な操作性・価格プランの柔軟性・カスタマイズ性などが評価されているのでおすすめです。料金体系:リスト数課金
料金 :1,150円/月~
無料プラン/トライアル:〇
「WEBCAS e-mail」
WEBCAS e-mailは、2001年の発売から20年近くにわたって大手企業や官公庁をはじめとした多くのユーザーに支持されてきたメール配信システムです。毎時1,000万通以上※の配信性能と使いやすさ、丁寧なサポートに加え、既存のデータベースや外部システム(MAやCDP、レコメンドエンジン等)との連携に強みがあります。1か月~のスポット利用が可能な低コストのクラウド版から自社環境に導入できるオンプレミス版まで、幅広い提供形式・プランを用意しています。
料金体系:リスト数課金・配信通数課金のそれぞれのプランを提供
料金 :10,000円/月~
無料プラン/トライアル:〇
「オレンジメール」
オレンジメールは、安価な価格設定が魅力で、シンプルかつ使い勝手の良いメール配信システムです。5分の動画マニュアルが用意されており、導入から10分で配信が可能。メール配信機能・読者管理機能・フォーム機能・マーケティング機能・効果測定機能などメール配信に必要な機能が備わっている上に、半年間の無料試用期間が設定されているため、トライアルをしてから導入可否を決めることができるのがメリットといえます。
料金体系:リスト数課金
料金 :2,480円/月~
無料プラン/トライアル:〇
「SendGrid」
SendGridはクラウドベースのメール配信サービスです。クラウドによる提供なのでメールサーバーの構築作業などは必要なくアカウントを取得するだけですぐに利用を開始でき、簡単・確実にメール
加えて、専門性の高いエンジニアが多数在籍しており、メールの到達率を高めるための工夫が施されています。月1,000億通以上の配信実績を誇り、送信ドメイン認証や自動バウンス処理など、確実にメールを届けるための機能を標準搭載しています。
料金体系:配信通数課金
料金 :2,300円/月~
無料プラン/トライアル:〇
「AutoBiz」
2002年にサービスを開始し、18,000社以上もの導入実績を持つメール配信システムです。「ご縁を育む」をコンセプトとして作られました。多様な用途で使えるメール作成機能や、顧客との長期的な関係を作るためのステップメール・メルマガ配信機能を備えています。プランによっては、基本的なメール配信機能、ステップメール、メルマガ登録やセミナー申込みフォームとして活用できるフォーム作成機能なども付帯しているので、自社の運用に合わせてお選びいただけます。
電話サポートの評判も高く、初心者でも安心して利用できます。
料金体系:配信通数やリスト数に応じて変動
料金 :1,980円/月~ ※月払いの場合
無料プラン/トライアル:要問い合わせ
「さぶみっと!メール配信」
さぶみっと!メール配信は、業界内でもトップクラスの低価格帯でありながら、「自動でかんたん設定」「遅延のない安定配信」強みとし、プラン問わず初期費用も無料なので、社内や小規模団体での連絡網や、会員向けのメルマガ配信として手軽に始めやすいサービスです。また契約は法人/個人問わず可能です。
料金体系:配信通数やリスト数に応じて変動
料金 :900円/月~
無料プラン/トライアル:〇
「アララ メッセージ」
アララ メッセージは、到達率向上・自動化・効果測定で円滑なメールマーケティングを実現するメール配信システムです。メール配信に必要な「大量配信」「高速配信」「到達性」をカバーするだけではなく、メール配信に必要な機能を搭載しエンジニアやマーケティングご担当者の工数削減に貢献します。他の特徴としては、豊富なAPI搭載のエンジニアフレンドリーな設計やテンプレートからの簡単なHTMLメール作成、国産商品としての充実なサポートも上げられます。「初めての方にもとっても使いやすいサービスとなっています。
料金体系:配信通数課金
料金 :7,000円/月~
無料プラン/トライアル:〇
「コンビーズメールプラス」
コンビーズメールプラスは、初めてメール配信を行う方でも簡単に、きれいでおしゃれなメールを作ることができるメール配信システムです。特徴は、「かんたん」「安心」「低価格」で運用をスタートできること。るHTMLメールエディタを標準搭載されているので、初心者でも直感的な操作で、簡単にきれいなメールを作ることができますし、効果測定も簡単に確認することができます。また、1,800円/月から運用ができるので低予算でも始められるという点、メール配信の運用代行も提供されているという点も強みですのでメール配信に時間をかけられない・運用ノウハウがないという方にもおすすめです。
料金体系:リスト数課金
料金 :1,800円/月~
無料プラン/トライアル:〇
メール配信システムを導入するメリット
充実のセキュリティ対策
メール配信システムを利用するメリットのひとつが、安心のセキュリティ対策です。メール配信における個人情報漏洩の原因はウイルスだけでなく、ヒューマンエラーによるものも多く報告されています。
人為的な誤操作を防ぐためにポップアップ表示で最終確認ができる機能や、アカウントごとに権限を設定し、送信時に必ず他者の承認が必要となる機能などがあるため、ヒューマンエラーの減少に繋がります。また、情報漏洩を防ぐ暗号化通信の「STARTTLS」の提供、なりすましメールを防ぐ「SPF」「DKIM」への対応と設定支援などの機能も充実しています。
高い到達率
一般的なメーラーから一度に大量のメールを送ると迷惑メール業者と判定されたり、大量配信するとメールサーバにかかる負担が大きくなり、配信遅延や未達が発生したりという事象が発生してしまう可能性があります。一方で一斉配信を得意とするメール配信システムには、複数のIPアドレスからメールを配信する仕組みを持っているため、迷惑メールに間違われることを防ぎ、一度に何万通ものメール配信を行っても正確な時間に届くように、なおかつ高い到達率が維持できるように設計されています。
分析・効果検証ができる
例えば販促にメール配信を使った場合、そのメールの配信結果を知ることで改善が見込めます。メールを配信した際には、開封率やクリック率といった指標の検証と、検証結果を元にしたメール配信の改善活動が欠かせません。メール配信システムにはこういった分析機能がついているので、無駄な配信をし続けるような事態を防げます。
業務効率を改善できる
アドレスリストの一括インポート機能や顧客管理機能により、手動で行ってきた業務をツールに任せることができます。
メールマーケティングに欠かせないHTMLメールの作成/配信も容易です。HTMLメールの作成には、専門知識が必要だったり時間を要してしまいがちですが、すでにHTMLのテンプレートが格納されていたり、ドラッグ&ドロップでHTMLメールを作成できる「HTMLエディタ」が搭載されているシステムも多数存在しています。これらの機能を活用することで、業務効率の改善が見込めます。
メール配信システムを導入する際のデメリット
前述の通り、メール配信システムを導入するメリットは様々ですが、デメリットも存在します。
コストがかかる
基本的にメール配信システムは有料となっており、初期費用と月額費用がかかります。手作業で行う部分が少なく、さまざまな機能が搭載されていますが、その分初期費用・ランニングコストがかかるという点はデメリットです。月額費用は、毎月の配信数や配信先のアドレス数によって料金が変わるシステムもあります。導入する前に料金形態をきちんと確認しておくことをおすすめします。
機能が使いこなせない
メール配信システムには様々な機能が搭載されています。
自社が必要としている以上の機能をを安易に導入してしまうと、うまく使いこなせずに、費用だけかさんでしまうこともあります。
メール配信をする目的とマスト条件の機能は何かを洗い出した上で、検討を進めるようにしましょう。
まとめ
今回はメール配信システムの選定ポイント・ツールの比較・やメリット・デメリットをご紹介しました。メール配信をこれから検討されている方はぜひ各社のサービスを比較して自分に合った配信システム会社を選んでみてください。
※本サイトに掲載されている情報は、株式会社ラクス(以下「当社」といいます)または協力会社が独自に調査したものであり、当社はその内容の正確性や完全性を保証するものではありません。