
「お客様からの問い合わせメール、誰が対応したか分からなくなる…」
「同じメールに別々の担当者が返信してしまい、クレームになった…」
「返信すべきメールが埋もれてしまい、対応漏れが発生した…」
このような、複数人でのメール対応における課題は、多くの企業が抱える悩みではないでしょうか。これらの課題を解決する有効な手段として「メール共有システム」が注目されています。
メール共有システムは、複数人で受信するメールの対応状況を一元管理し、「対応漏れ」や「二重対応」を防ぎ、問い合わせ対応全体の効率化を実現します。
様々なメール共有システムが提供されている中で、「シンプルで使いやすい」「低価格で導入できる」と注目を集めているのが、Onebox株式会社が提供する「yaritori(ヤリトリ)」です。
本記事では、yaritoriの機能や料金、メリットや事前に把握しておくべき注意点を徹底的に解説します。また、私たち「メールディーラー」は、8,000社以上の導入実績を持つメール共有システムの専門家として、どのような企業にyaritoriが適しているのか解説します。
メール共有システム「yaritori」とは?
「yaritori」は、Onebox株式会社が開発・提供するクラウド型のメール共有システムです。「だれでも、すぐに、使いこなせる」をコンセプトに、直感的で分かりやすい画面デザインとシンプルな操作性を追求しています。
これまで個人のメーラーやGmailの共有アカウントでなんとかやりくりしてきたけれど、いよいよ管理に限界を感じてきた…というような、少人数でメール対応を行っているチームや、初めてメール共有システムを導入する企業から支持されています。
yaritoriが解決できる主な課題
yaritoriを導入することで下記のような課題を解決することができます。
対応漏れ・二重対応
誰がどのメールに対応しているかステータスで可視化し、対応ミスを防ぎます。
対応状況の属人化
担当者や対応履歴を一元管理し、チーム全体で情報を共有することができます。
返信遅延
承認フロー機能やチャット連携により、確認作業を迅速化することができます。
過去のメール検索
顧客ごとや案件ごとに過去のやり取りを簡単に検索・確認できます。急な代理対応時にも迅速に対応できるようになります。
yaritoriの主要機能
yaritoriは、メール対応の非効率を解消するための多彩な機能を搭載しています。ここでは、その中でも代表的な機能を紹介します。
機能カテゴリ | 機能名 | 概要 |
---|---|---|
対応漏れ・二重対応防止 | ステータス管理 | すべてのメールを「未対応」「対応済み」などのステータスで管理。誰がどのメールを対応すべきかが一目瞭然になります。 |
担当者設定 | メール1通ごとに担当者を設定可能。責任の所在が明確になり、確実な対応を実現します。 | |
対応履歴の可視化 | 過去のやり取りが時系列で表示されるため、担当者以外でもこれまでの経緯を瞬時に把握できます。 | |
業務効率化 | テンプレート機能 | よくある問い合わせへの返信文などをテンプレートとして保存。ワンクリックで呼び出せ、メール作成時間を大幅に削減します。 |
チャット機能 | メールごとに相談や情報共有が可能。メールの転送や口頭での確認といった手間を削減し、迅速な意思決定をサポートします。 | |
自動ルール設定 | 「件名に"見積依頼"と入っていたら、自動で営業担当者を設定する」など、定型業務を自動化できます。 | |
外部サービス連携 | Slack・Chatwork連携 | 新着メールの受信や担当者の設定などを、普段使っているビジネスチャットに通知。スピーディな対応を促進します。 |
LINE公式アカウント連携 | LINEからの問い合わせもyaritori上で一元管理。メールと合わせて対応状況を可視化できます。 | |
その他 | AIによる要約・文章生成 | AIが問い合わせ内容の要約や返信文のドラフトを自動生成。担当者の業務負荷を軽減します。(β版機能) |
開封通知機能 | 送信したメールが相手に開封されたかを確認できます。重要なメールの既読確認に役立ちます。 |
yaritoriの料金プラン
yaritoriの魅力の一つが、そのリーズナブルで分かりやすい料金体系です。初期費用は一切かからず、最低契約期間の縛りもありません。7日間の無料トライアルも用意されており、本格導入前に使用感を確かめることが可能です。
1ユーザーあたりの月額費用は1,980円(税別)~、最低利用人数は2人~のプランが提供されています。
詳しい料金表は公開されていないため、より詳細の料金を知りたい方は公式サイトからご確認ください。
yaritoriを導入するメリット
機能や料金を踏まえ、yaritoriを導入するメリットを解説します。
導入ハードルの低さ
初期費用無料、1ユーザー月額1,980円からという価格設定は、特にコストを重視するスタートアップや中小企業にとって大きな魅力です。最低契約期間がないため、「まずは試してみて、合わなければやめる」という柔軟な判断が可能です。
直感的な操作性による早期の定着
シンプルな画面デザインと操作性は、ITツールに不慣れなメンバーが多いチームでも、導入後の教育コストをかけずにスムーズな活用開始が期待できます。
迅速なコミュニケーションの実現
メールごとに設置されたチャット機能やSlack/Chatwork連携により、メール対応に関する確認や相談がスピーディに行えます。これにより、顧客への返信速度の向上が見込めます。
yaritori導入前の注意点
一方で、メール共有に課題のあるすべての企業にyaritoriがおすすめというわけではありません。ここでは、導入前に確認しておくべき注意点を客観的に解説します。
高度な管理機能の有無
yaritoriはシンプルさを追求しているため、多段階の承認フローや、担当者ごとの詳細な権限設定といった、エンタープライズ向けの厳格な管理機能は搭載していません。内部統制やコンプライアンス遵守が厳しく求められる企業では、機能が不足する可能性があります。
分析機能の範囲
対応件数などの基本的なデータは確認できますが、対応時間や課題の傾向などを多角的に分析するための高度なレポーティング機能は限定的です。データドリブンで継続的な業務改善を行いたい場合には、物足りなさを感じる可能性があります。
対応チャネルの拡張性
メールとLINEに対応していますが、電話やECサイトの問い合わせなど、より多様なチャネルを一元管理したいというニーズには、現時点では対応範囲が限られます。
電話によるサポート窓口がない
サポートはメールとチャットのみとなっています。緊急時や複雑な問題について、電話で直接担当者と話しながら解決したい企業にとっては、不安要素となる可能性があります。
【徹底比較】yaritoriとメールディーラー、自社に合うのはどっち?
yaritori単体の機能だけでなく、他の競合製品と比較した際の特徴を知ることで、本当にyaritoriの導入が自社にとって最適なのかどうか見えてくるかもしれません。
メール共有の中でも、特に以下のような課題を抱えている場合、別の選択肢を検討することで、より大きな業務改善効果を得られる可能性があります。
- メールだけでなく、電話やECサイト、LINEなど複数のチャネルからの問い合わせを一元管理したい
- 返信内容にミスが許されないため、上長による承認フローをシステム化したい
- 担当者別や問い合わせ種別ごとの対応件数や処理時間を詳細に分析し、業務改善に繋げたい
- ISMS認証取得など、高度なセキュリティ要件が求められる
これらの点に一つでも当てはまるのであれば、株式会社ラクスが提供する「メールディーラー」が、有効な選択肢となる可能性があります。
「メールディーラー」は、顧客対応の品質向上と効率化を追求し、15年以上にわたって進化を続けてきたメール共有・管理システムです。累計導入社数は8,000社を超え、メール共有管理システム16年連続売上シェアNo.1(※)の実績があります。ここでは、「yaritori」と「メールディーラー」を、機能以外の対応チャネルやサポート体制などの角度からも比較し、どのような企業にどちらのツールがマッチするのかを解説します。
※ 出典:ITR「ITR Market View:メール/Webマーケティング市場2025」メール処理市場:ベンダー別売上金額推移およびシェア(2009~2024年度予測)
比較項目 | yaritori (Onebox株式会社) | メールディーラー (株式会社ラクス) |
---|---|---|
コンセプト | シンプル・低価格・直感的 | 高機能・高信頼性・網羅性 |
得意な企業規模 | 少人数〜中規模(特に10名以下) | 中規模〜大企業(10名以上のチームに最適) |
料金体系 | 初期費用:無料 月額料金:1,980円~/ユーザー | 要問い合わせ |
主な機能 | ステータス管理、担当者設定、チャット、テンプレート、Slack/Chatwork連携 など | ステータス管理、担当者振り分け、二重返信防止、対応履歴、テンプレート、AIメール作成機能、承認・申請機能 |
対応チャネル | メール、LINE公式アカウント | メール、電話、LINE、大手ECモール(楽天、Yahoo!ショッピング、Amazon)、チャットなど |
サポート体制 | メール、チャット | 専任担当による導入支援、電話、メール、オンラインサポート |
セキュリティ | - | ISMS(ISO27001)認証取得、プライバシーマーク取得 |
yaritoriはこんな企業におすすめ
これまでのメリット・注意点を踏まえると、yaritoriは以下のような企業におすすめのシステムといえます。
①スタートアップまたは中小企業
コストを抑えつつ、まずは二重対応や対応漏れの防止など、基本的なメール共有の仕組みを構築したい企業に最適です。
②SlackやChatworkでのコミュニケーションが中心の企業
yaritoriの特徴であるチャット連携を最大限に活用し、メール対応の速度を飛躍的に向上させたい企業におすすめです。
③複雑な承認フローや管理機能を必要としない企業
メール対応のルールがシンプルで、まずは「対応漏れ防止」や「情報共有」といった基本的なメール共有の課題を解決できればOKという企業におすすめです。
まとめ
本記事では、人気のメール共有システム「yaritori」の機能、料金、メリット・注意点を詳しく解説するとともに、より高度な要件に応える「メールディーラー」との比較を行いました。
- yaritori:「手軽さ」「シンプルさ」を求める企業にとって、コストパフォーマンスに優れた最適な選択肢。
- メールディーラー:「管理体制の強化」「複数チャネル対応」「業務改善」といった、より高いレベルを目指す企業にとって、揺るぎない基盤となるシステム。
どちらのツールが優れている、というわけではありません。重要なのは、「自社の課題は何か」「どのような体制を構築したいのか」を明確にし、その目的に合ったツールを選ぶことです。
この記事が、企業のメール共有システム選びの一助となれば幸いです。
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