メール・問い合わせの共有管理ができるメーラー「メールディーラー」 > お役立ちコラム > 効率化ツール > チャットボット導入の費用相場|料金を左右する5つの要素

チャットボット導入の費用相場|料金を左右する5つの要素

日付のアイコン2025/11/07
効率化ツール
「チャットボット導入の費用相場|料金を左右する5つの要素」のアイキャッチ画像

チャットボットを導入する際、多くの担当者が悩むのが導入費用です。その費用は月額数万円から100万円以上までと幅広く、なぜこれほど差があるのか分かりにくいと感じる方も少なくありません。

チャットボットの価格差の大きな要因は「AI搭載の有無」です。

本記事では、チャットボットの相場と費用を左右する5つの要素、さらに費用対効果を高める選び方を解説します。最後まで読めば、価格だけで判断せず、自社の目的と課題に合ったチャットボットを選べるようになります。

この記事の目次

    チャットボット導入にかかる費用の内訳

    チャットボットの導入費用は「初期費用」「月額費用」「オプション費用」の3つで構成されます。ここでは、導入費用の内訳について詳しく解説します。

    初期費用(アカウント開設・シナリオ構築支援)

    初期費用にはアカウント開設やシステム設定、シナリオ構築支援などが含まれます。価格は無料のものから100万円程度と幅がありますが、導入時に受けられるサポートの範囲によって決まります。

    初期費用が安い場合、自社での設定作業が増えるケースがあるため、サポート内容の確認が必要です。

    月額費用(システム利用料・保守運用費)

    月額費用は、システム利用料と保守運用費で構成されます。

    システム利用料はツールを使い続けるためのライセンス料で、保守運用費はセキュリティの維持や機能のアップデート、ベンダーのサポートにかかる費用です。

    オプション費用(カスタマイズ・連携追加)

    オプション費用は、有人チャットとの連携機能や独自デザインへの変更など、標準機能以外を利用する際にかかる追加費用です。

    ベンダーによって料金体系が異なるため、必要な機能とその料金を事前に確認しましょう。

    チャットボットの月額費用・機能比較

    チャットボットの導入費用のうち、機能やサポート内容は主に月額費用に反映されます。ここでは、月額費用を基準とした3つの価格帯とそれぞれの特徴について解説します。

    まずは、価格帯別の特徴とおすすめの企業タイプを表にまとめました。

    価格帯 月額費用の目安 主な特徴 おすすめの企業タイプ
    低価格帯 5,000~5万円 シナリオ型(AI非搭載)が中心で、設定したシナリオ通りの定型的な応答をする。
    • 社内ヘルプデスクなど、用途を限定して使いたい
    • コストを抑えて始めたい
    中価格帯 10~50万円 マッチング型AIを搭載し、シナリオにない質問にも対応できる。
    • カスタマーサポート業務を効率化したい
    • コストと機能のバランスを重視したい
    高価格帯 50~100万円 高性能AIを搭載し、人間のような自然な会話ができる。
    • 複雑な問い合わせに対応したい
    • 高品質な顧客体験を提供したい

    低価格帯(月額5,000~5万円):特定業務の自動化向け

    低価格帯はAIを搭載しない「シナリオ型」で、設定したシナリオやFAQに沿って応答するため、定型的な質問対応に限定されます。

    社内ヘルプデスクや特定のキャンペーンサイトなど、用途を絞った業務の自動化に適しています。

    中価格帯(月額10~50万円):中小企業のカスタマーサポート向け

    中価格帯になると、問い合わせの意図をAIが汲み取る「マッチング型AI」が搭載され始めるのが特徴です。AIの搭載によりシナリオにない質問も対応でき、対応範囲が広がります。

    低価格帯に比べて、多様な問い合わせに対応できるため、中小企業のカスタマーサポートの業務効率化に適しています。

    高価格帯(月額50~100万円):高性能AIや個別カスタマイズが必要な企業向け

    高価格帯のチャットボットは、高性能なAI(生成AIなど)を搭載し、人間のような自然な会話が可能です。また個別カスタマイズにも対応しており、複雑な問い合わせが求められる場面に適しています。

    しかし、高性能AIを搭載したチャットボットでも、個別の相談やクレームには対応できないため、有人対応が不可欠です。有人対応の中でも特にメール対応では、返信漏れや属人化の問題が発生しやすく、これを解消しなければチャットボットで一次対応を効率化しても、業務全体の生産性は向上できません。

    これらのメール対応特有の課題解決には、メール共有・管理システム「メールディーラー」が有効です。「メールディーラー」は、対応状況の可視化とAIによるサポートで担当者の負担を軽減し、有人対応の生産性を高めます。

    例えば「対応状況管理」機能により、誰がどのメールに対応中か一目で把握できるため、対応状況の確認作業に追われることなく、返信漏れや二重対応を防げます。さらに、AIがナレッジをもとに適切な回答文案を作成する「自動生成」機能によって、担当者のスキルに依存しない高品質な対応が可能になり、属人化の問題が解消されるのも大きな特徴です。

    「メールディーラー」の機能詳細は、無料でダウンロードできる資料でご確認いただけます。

    AIの有無で変動|チャットボットの導入費用を左右する5つの要素

    チャットボットの導入費用は「AI搭載の有無」をはじめ、主に以下の5つの要素によって差が生じます。

    1. AI搭載の有無と性能

    AI搭載の有無は費用を左右する大きな要素で、AI搭載型は非搭載型よりも高額になる傾向があります。

    AI非搭載型(シナリオ型)

    AI非搭載型は、設計したシナリオにもとづき、ユーザーの選択肢に沿って回答するタイプです。

    「よくある質問」への対応を得意とし、比較的安価で導入できます。しかし、シナリオにない自由な質問や複雑な言い回しには対応できず、対応範囲が限定的になります。

    AI搭載型

    AI搭載型は、ユーザーが自由に入力した文章の意図をAIが解析し、適切な回答を提示するタイプです。

    過去の対話データを学習して回答精度が向上するため、多様な問い合わせにも対応できます。高度な技術を用いる分、導入費用は高額になりますが、人間に近いコミュニケーションを取れる点が大きな特徴です。

    2. 登録可能なFAQ数・シナリオ数

    登録できるFAQやシナリオの数に応じて、料金が変動するプランもあります。例えば「FAQの登録100件まで月額〇円」といった従量課金制や、上限のない定額制です。

    想定されるFAQの数や、運用の規模に応じた料金プランの検討が必要です。

    3. 有人チャット連携や分析機能の有無

    有人チャットとの連携や分析機能は運用の効率化に大きく貢献する一方で、導入費用も高くなる傾向があります。

    AI搭載型でも個別の相談やクレームは対応できず、有人チャットへの連携が求められます。さらに、利用者の質問傾向などを可視化する「分析・レポート機能」は、チャットボットの対応品質を改善するために必要な機能です。

    4. サポート体制の手厚さ

    サポート内容と導入費用は比例し、安価なプランはメールサポートなどに限定されることがあります。それに対して、専任担当者による導入支援や、定期的な改善コンサルティングが含まれるプランは高額になります。

    5. 外部システムとの連携

    チャットボットは、外部システムとの連携有無によっても導入費用に差が生じます。

    外部システムと連携しない(スタンドアローン型)

    スタンドアローン型は他のシステムと連携しないため、費用を抑えられますが、シナリオに沿った回答のみになり顧客データなどは参照できません。

    一般的な外部システムと連携

    多くのチャットボットでは、一般的な外部システムと連携する機能があります。連携できる外部システムは、LINEやMicrosoft Teamsなどのコミュニケーションツールや顧客管理システム(CRM:Customer Relationship Management)が代表的です。

    これらは、外部システム連携付きのプランやオプション料金の追加で利用できることが多いです。

    チャットボットと外部システムを連携するメリットについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

    企業独自の社内システムと連携

    企業が独自に利用している基幹システムと連携するタイプは、開発工数や調整コストがかかるため、チャットボットの導入費用も高額になりやすいです。

    導入で失敗しないチャットボットの選び方

    チャットボットの導入が失敗する原因の多くは、価格だけで判断するケースです。費用対効果を高めるには、自社の課題や必要な機能に合ったサービスを選ぶことが重要です。

    導入目的と解決すべき課題、KPIを明確にする

    まずは、チャットボットの導入目的と課題を明確にします。例えば「目的:サポート部門の業務負担を削減する」や「課題:問い合わせ工数の増大」などです。

    目的と課題を明確にできたら「問い合わせ対応時間を月20時間削減する」などのKPIを設定します。KPIは導入後の効果を評価する際の基準となります。

    必要な機能とサポート範囲を明確にする

    次に、設定した目的にもとづき、絶対に外せない「必須機能」と、あれば望ましい「任意機能」を洗い出します。

    また、シナリオ作成や運用改善を自社でどこまで担えるかを考え、必要なサポート範囲の見極めが重要です。これにより、機能不足や無駄なコストの発生を防止します。

    既存システムと連携できるか確認する

    顧客情報を管理する既存システム(CRMなど)と連携できれば、顧客に合わせた、質の高い対応が可能になります。導入を検討する際には、連携の可否だけでなく、追加費用が発生するかどうかも含めて確認しましょう。

    セキュリティ要件を満たしているか判断する

    チャットボット対応では顧客の個人情報を扱うため、セキュリティ対策は十分に検証すべきです。

    データの暗号化やアクセス制限といった対策に加え、ISMS(ISO/IEC 27001)などの第三者認証の有無を確認し、自社のセキュリティ要件を満たしているか判断します。

    無料トライアルで操作性と費用対効果を検証する

    多くのベンダーが提供している無料トライアルを活用し、管理画面や回答精度などの操作性を確認します。

    また導入失敗のリスクを軽減するには、自己解決率からコスト削減額を予測し、操作性から設定・運用にかかるコストを確認するなど、費用対効果の検証が必要です。

    無料トライアルを通じて最初に設定した目的と課題を解決できるか、そして費用対効果は十分かを見極めた上で、自社に合ったチャットボットを選びましょう。

    チャットボット導入とあわせて考えるメール対応の課題

    チャットボットは問い合わせ対応の効率化に有効なツールですが、個別の相談やクレーム対応はメールなどの有人対応が必要です。しかし、メール対応に課題が残っている場合、チャットボットを導入しても業務全体の効率化は見込めません。

    ここでは、メール対応の課題について解説します。

    対応状況がブラックボックス化しミスを誘発する

    複数人で行うメール対応では、チーム全体の対応状況が分かりにくいという問題があります。

    そのため、同じ問い合わせに複数の担当者が返信する「二重対応」や、対応済みと思い込み返信がされない「対応漏れ」といったミスが起きやすくなります。

    過去の対応履歴が検索できず、業務効率が低下する

    一般的なメールソフトは、過去の類似案件や顧客とのやり取りを効率的に探すことは困難です。

    類似案件が見つからずゼロから回答を作成したり、顧客との対応履歴を探すのに時間がかかったりすると、チーム全体の業務効率が著しく低下します。

    対応が属人化し、対応品質のばらつきを招く

    問い合わせ対応は、複雑な対応が特定の担当者に依存する「属人化」が発生しやすくなります。属人化は、担当者が不在の場合に的確な回答ができず、応対品質が不安定になる原因の一つです。

    新人教育においても体系化されたナレッジがないため、安定した応対品質を維持できず、ベテラン担当者の退職によって品質が低下するリスクもあります。

    AI搭載のメール共有・管理システム「メールディーラー」がメール対応の課題を解決

    メール共有・管理システム「メールディーラー」は、対応の見える化により、これまでに解説したメール対応の課題を解決します。さらに、最新のAI機能がメール対応の効率化をさらにサポートします。

    「メールディーラー」がメール対応の課題をどのように解決できるのか、詳しく解説します。

    チーム全体の対応状況を可視化し、ミスを防止

    「メールディーラー」は、すべてのメールの対応状況や担当者を可視化できるため、誰がどのメールに対応すべきかが一目で分かります。これにより、複数人での対応時に発生しやすい「対応漏れ」や「二重対応」を防止し、対応状況のブラックボックス化は解決できます。

    メールディーラーのステータス管理機能

    AI機能で問い合わせ対応をさらに効率化

    「メールディーラー」に搭載されたAI機能のうち、次に紹介する2つの機能が問い合わせ対応をさらに効率化させます。

    一つ目は返信内容を入力するだけで、フォーマットや敬語などの言葉遣いをAIが自動で調整する「カスタム生成」機能です。メール作成にかかる時間を短縮できるため、業務効率が向上します。

    メールディーラーの自動生成の画面イメージ

    二つ目は対応履歴やFAQをナレッジとしてAIが学習し、問い合わせ内容に適した返信文を自動生成する機能です。ナレッジから回答を作成するため、業務効率化に加え、属人化も防止します。

    メールディーラーの自動生成の画面イメージ

    これらのAI機能により、高品質な対応とチーム全体の生産性向上が可能になります。

    8,000社以上で導入されており、16年連続売上シェアNo.1※の実績を持つ「メールディーラー」の「カスタム生成」機能は、無料のデモ画面で操作感を確かめていただけます。ぜひお試しください。

    ※出典:ITR「ITR Market View:メール/Webマーケティング市場2025」メール処理市場:ベンダー別売上金額シェア(2024年度予測)、同レポートには旧製品名(メールディーラー)で掲載

    チャットボットの導入に関するよくある質問

    チャットボットの導入を検討する上で、多くの担当者が抱く疑問点にQ&A形式で回答します。

    Q1. 無料版と有料版の違いは何ですか?

    無料版は機能制限が多くサポートも限定的で、ビジネス利用には不向きです。一方、有料版はシナリオ型から高性能AI搭載型まで幅広いプランを揃え、充実したサポートとビジネス利用に求められるセキュリティ基準を備えています。

    Q2. 導入後は月額費用以外にコストが発生しますか?

    チャット利用回数の上限超過による追加料金や、外部委託費用などが発生する可能性があります。契約前に、月額費用以外に費用が発生しないか確認しましょう。

    Q3. 費用対効果の測定方法が知りたい

    投資対効果(ROI)で測定するのが一般的で「削減できたコスト÷投資コスト」で計算できます。削減できたコストは「チャットボットが対応した件数✕1件あたりの人件費」で算出します。

    Q4. 導入までの期間はどのくらいですか?

    ツールの種類や準備するFAQの量によって導入期間は異なり、1〜3カ月程度が目安です。AI搭載型は学習データの準備があり、通常より時間がかかる場合があります。

    Q5. シナリオやFAQは自社で作る必要がありますか?

    基本的には自社で用意しますが、多くのベンダーがFAQ作成用のテンプレート提供やFAQ作成代行などのサポートを提供しています。

    社内にリソースがない場合は、FAQ作成支援が含まれるプランやオプションを検討しましょう。

    まとめ:チャットボット導入成功の鍵は費用対効果の見極め

    本記事ではチャットボットの導入相場から、導入で失敗しないための選び方、導入後に残る課題の解決策までを解説しました。

    チャットボットの導入費用はAIの有無によって大きく変動しますが、価格だけで判断せず、費用対効果を考慮して選定することが重要です。

    また、本記事で紹介したメール共有・管理システム「メールディーラー」はチャットボットで解決できない問い合わせにおいて、メール対応を効率化し、問い合わせ対応全体の生産性向上をサポートします。

    「メールディーラー」の詳しい機能やメリットについては、ぜひ資料でご確認ください。

    複数名での「問い合わせ対応業務」がラクになる?

    ※本サイトに掲載されている情報は、株式会社ラクス(以下「当社」といいます)または協力会社が独自に調査したものであり、当社はその内容の正確性や完全性を保証するものではありません。

    この記事を書いたライター

    メールディーラー通信編集部

    メールディーラー通信編集部

    メールや問い合わせ対応を効率化する情報の執筆・案出しをしています。メール業務をより良いものにできるようお得な情報を発信できればと思い、編集を行っています。
    お気に入りの便利機能は「Wチェック時の差分チェック機能」です。

    メールディーラーについて、詳しく知りたい方はこちら!

    製品資料

    機能詳細・特徴がわかる!