Helpfeelとは、株式会社Helpfeelが提供するAI搭載のFAQシステムです。曖昧な言葉や表記ゆれ、スペルミスにも対応できる「意図予測検索」を搭載しており、ユーザーを適切な回答へ導ける点が特徴です。一方で、料金は個別見積もり制であることや、導入後もFAQを継続的に改善する運用が求められることなど、事前に確認しておくべきポイントもあります。
本記事では、Helpfeelの特徴や従来のFAQシステムとの違い、料金体系、主な機能、導入メリット・デメリット、向いている企業・向いていない企業を詳しく解説します。導入を検討している方は、自社に適したFAQシステムかを判断する参考にしてください。
Helpfeel(ヘルプフィール)とは
出所:Helpfeel公式Webサイト
Helpfeelは、AIを活用してユーザーが求める回答へ導くFAQシステムです。従来のFAQシステムやチャットボットとは検索や回答の仕組みが異なるため、導入を検討する際は特徴や違いを理解することが重要です。
ここでは、Helpfeelの概要と従来型のFAQシステムやチャットボットとの違いを解説します。
株式会社Helpfeelが提供するAI搭載のFAQシステム
Helpfeelは株式会社Helpfeelが提供する、AI搭載のFAQシステムです。FAQシステムとは、よくある質問とその回答を整理して公開し、ユーザーが自分で疑問を解決できるようにする仕組みを指します。
Helpfeelの特徴はユーザーが入力した曖昧な言葉やスペルミス、表記ゆれがあっても質問の意図を予測し、適切な回答へ誘導できる点です。例えば「ぱすわーど」とひらがなで入力した場合でも「パスワードを忘れた場合の手続き」といった該当のFAQへ案内できます。
従来型FAQシステム・チャットボットとの違い
Helpfeelと従来型のFAQシステムやチャットボットは、ユーザーを回答へ導く仕組みが異なります。それぞれの仕組みと弱点は以下の通りです。
| 回答へ導く仕組み | 弱点 | |
|---|---|---|
| 従来型のFAQシステム | 入力キーワードと一致するQ&Aを表示する | 文言が一致しないと表示されない |
| シナリオ型チャットボット | 事前に用意したシナリオをもとにユーザーに選択肢をたどらせる | シナリオにない質問には答えられない |
| AI型チャットボット | ユーザーが入力した内容をAIが解釈し、回答を生成する | AIの学習状況により誤った回答をすることがある |
これに対しHelpfeelは、1つの回答に対してあらかじめ複数の質問パターンを用意することで、質問の意図を予測して回答へ導きます。人が用意した回答記事へ案内するため、AIが回答を生成する方式と違い、示される内容が正確である点も特徴です。
FAQシステムとチャットボットの違いや使い分けについては、以下の記事で解説しています。あわせてご確認ください。
Helpfeelの料金体系
Helpfeelの料金体系は初期費用と月額費用で構成されています。料金はサイトの規模やFAQのデータ量に応じた個別見積もり制で、具体的な金額は公開されていません。
料金にはシステムの利用料だけでなく導入時のページ構築やFAQデータの移行、公開後の月次レポートや改善提案などのサポートの費用も含まれています。他のシステムと比較検討する際は金額だけでなく、含まれるサポートの範囲まで確認しましょう。
なお、料金体系やサポートの内容は変更される場合があります。最新の情報はHelpfeelの公式サイトでご確認ください。
Helpfeelの主な機能
Helpfeelには、FAQ検索だけでなく記事作成や問い合わせ分析、AIを活用した顧客対応などを支援する機能が用意されています。機能ごとに役割や利用シーンが異なるため、自社に必要な機能を把握することが大切です。
ここでは、Helpfeelの主な機能を5つ紹介します。
意図予測検索
意図予測検索は入力された言葉からユーザーの検索意図を予測し、ユーザーが求める回答へ導く機能です。
一般的なFAQが1つの質問に1つの回答を用意するのに対し、Helpfeelは1つの回答に対して、想定される質問のパターンをあらかじめ数多く用意しておきます。そのため、言葉の違いや漢字とひらがなの表記の違い、スペルミス、抽象的な表現にも対応でき、ユーザーが曖昧な言い回しで検索しても目的のFAQ記事へたどり着けます。
FAQドラフト自動生成機能
FAQドラフト自動生成は、社内に散らばる複数のデータをもとに、AIがFAQ記事の原案を自動生成する機能です。
メールやチャットの履歴、メモ書き、PDFデータなど様々なソースやデータ形式に対応しており、ゼロからFAQ記事を書き起こす手間を減らせます。Helpfeelの公式サイトによると、この機能によってFAQ記事の作成時間は50%削減できるとされています。
生成した原案はテキストとしてコピーするほか、CSV形式で出力できるため、使い慣れたツールで加筆・管理も可能です。
問い合わせフォーム機能
HelpfeelはFAQページだけでなく、既存の問い合わせフォームに埋め込んで使うこともできます。これはオプションとして提供される機能です。
ユーザーが問い合わせ内容を入力している最中に、AIが疑問を推測し関連する回答の候補をその場に表示します。例えば入力欄に「サイズ」と打ち込んだ時点で「サイズを間違えて注文した場合、交換できますか」といった、関連FAQが提示されるという仕組みです。
問い合わせが送信される前に回答へたどり着けるため、問い合わせすることなく解決でき、企業側も問い合わせ対応の負担を減らせます。
レポーティング・VOC分析機能
膨大な問い合わせデータをAIが自動で分析・分類し、FAQの改善につなげられるのが、レポーティング・VOC分析機能です。
レポーティング機能では、専任の担当者が問い合わせデータの分析結果をもとに毎月レポートを作成し、具体的な改善提案やKPI設計まで行います。VOC分析機能は、AIが問い合わせデータを既存のFAQ記事と照合し、不足しているトピックを特定・フラグ付けするため、優先的に改善すべきFAQ記事が分かります。
なお、レポーティング機能は月額費用内で利用可能ですが、VOC分析はオプション追加が必要です。
対話型AIエージェント(Helpfeel Agent Mode)
Helpfeel Agent ModeはAIがユーザーの質問に応じて対話を重ね、必要な情報を引き出しながら回答へ導くチャットボット機能です。回答にはFAQ記事だけでなく、社内のPDFやWordなども使われ、文書に明記されていない事柄は、AIが複数の情報を照らし合わせて回答を提示する仕組みです。
AIが生成する回答は内容が正確とは限りませんが、Helpfeel Agent Modeでは確かな根拠にもとづく回答に「信頼できる回答」のアイコンが表示されるため、ユーザーは回答の確かさを確認できます。Helpfeel Agent Modeもオプション追加で利用可能です。
Helpfeelを導入するメリット
Helpfeelは、FAQの検索性を高めるだけでなく、問い合わせ対応の効率化や顧客体験の向上にも役立ちます。企業側の業務負担を軽減しながら、顧客が必要な情報へたどり着きやすい環境を構築できる点が特徴です。
ここでは、Helpfeelを導入するメリットを紹介します。
問い合わせ件数の削減と属人化の防止
企業側のメリットは、問い合わせ件数の削減と、それにともなう業務負担の軽減です。
顧客がFAQで自己解決できるようになるため、メールや電話による問い合わせが減ります。定型的な問い合わせへの対応が減れば、担当者はクレーム対応や個別性の高い相談といった、人でなければ対応できない業務に集中できます。
また、対応ノウハウがFAQに集約されることで「特定の担当者しか答えられない」という属人化の解消にもつながるのもメリットです。
検索ストレスの解消による顧客満足度の向上
顧客側のメリットとしては、検索のストレスがなくなり、疑問をその場で解消できることが挙げられます。曖昧なキーワードでも回答が得られるため、どのような言葉で検索すべきかを考え込む必要がなく、検索結果が0件になって検索し直す手間もかかりません。
問い合わせフォーム機能をオプションで追加している場合は、問い合わせ内容の入力中から回答候補が表示されます。送信する前に答えが見つかれば、顧客はそもそも問い合わせる必要がなくなり、返信を待たずに疑問を解消できます。
このように、ストレスなく答えを探せて疑問がその場で解決するという体験は、顧客満足度の向上に直結する要素です。
Helpfeelの評判・選ばれる理由
Helpfeelは業種や企業規模を問わず900サイト以上で活用されていますが、多くの企業に選ばれているのには理由があります。
利用企業の評価を整理すると、検索性能の高さと、導入から運用改善まで任せられるサポート体制の2点に集約されます。
検索ノーヒット率0%・0.01秒の応答速度という検索性能
Helpfeelが選ばれる理由としてまず挙げられるのが、検索性能の高さです。検索性能は「答えが見つかること」と「速く表示されること」の2つの面から成り立っています。
答えの見つかりやすさを支えているのが意図予測検索で、検索ノーヒット率0%、つまり検索結果が0件になる状況をなくしています。また独自開発の検索エンジンにより、従来のFAQシステムの100倍にあたる約0.01秒で検索結果が表示される点も大きな強みです。
実際に、検索スピードの速さや表記ゆれへの対応を評価してHelpfeelを選んだ企業の声が、公式サイトの導入事例で紹介されています。
FAQ移行から定例の改善提案まで任せられる伴走サポート体制
導入前から公開後まで、専任チームによるサポートを受けられることも、Helpfeelが選ばれている理由の1つです。
導入時には既存FAQシステムからのコンテンツ移行だけでなく、テクニカルライターが多彩な質問文を作成して記事に埋め込むなど、検索性の向上に向けたサポートが得られます。実際に、600ページ規模の既存FAQを約1カ月で移行できたことを評価する導入企業の声もあります。
FAQの運用では、公開後の更新が続かず、情報が古いまま使われなくなっていくことが起こりがちです。Helpfeelでは公開後も専任の担当者が検索ログを分析し、定例会を通じて改善点の提案を受けられるため、形骸化を防ぎやすくなります。
Helpfeelと他のFAQシステムとの比較
Helpfeelと代表的なFAQシステムについて、提供会社・料金・無料トライアルの有無・強みを一覧表で整理しました。
それぞれ料金体系や得意分野が異なるため、自社の目的に合わせて比較してください。
| サービス名 | 提供会社 | 料金 | 無料トライアル | 強み(特徴) |
|---|---|---|---|---|
| Helpfeel | 株式会社Helpfeel | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 独自の意図予測検索により曖昧な検索キーワードでも回答にたどり着ける |
| 楽楽自動応対 | 株式会社ラクス | 要問い合わせ | あり | 蓄積された問い合わせ履歴をもとに、FAQ記事の作成から更新までをAIで自動化できる |
| Zendesk | 株式会社Zendesk | 月額19ドル〜 | あり | FAQと問い合わせ管理システムが一体化しており、複数窓口の顧客対応を一元化できる |
| PKSHA FAQ | 株式会社PKSHA Technology・株式会社PKSHA Associates | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 社内ドキュメントからのFAQ自動生成や既存FAQの重複確認など、生成AIによる運用支援がある |
| ヘルプドッグ | noco株式会社 | 月額39,800円〜 | あり | 先回りスマート検索が搭載されており、AIが質問の入力途中で答えを予測・提示する |
| Tayori | 株式会社PR TIMES | 月額0円〜 | あり(有料プランの無料トライアル14日間) | FAQや問い合わせフォームなど、問い合わせ対応に必要な機能が0円から利用できる |
FAQシステムの選び方や各サービスの詳細は、以下の記事で解説しています。
Helpfeelのデメリット・導入前の注意点
Helpfeelを導入する際は機能だけでなく、料金体系や運用方法、カスタマイズ性なども確認することが大切です。デメリットや注意点を事前に把握しておけば、対策を立てたうえで、導入の計画や運用の設計を進められるためです。
ここでは、導入前に知っておきたいデメリットや注意点を解説します。
料金が公開されておらず、問い合わせなければ費用が分からない
1つ目の注意点は、料金が公式サイトで公開されておらず、個別見積もり制であることです。
具体的な費用を知るには問い合わせが必要なため、複数のFAQシステムを費用面で比較したい場合には手間がかかります。予算を先に確定させてからツール選定を進めたい企業は、早めに見積もりを取得する必要があります。
FAQ記事の追加・更新は人力で行う必要がある
FAQ記事の追加や更新を人の手で行う必要があることも、あらかじめ理解しておきたい点です。
HelpfeelはFAQ記事を人が作成・確認する設計であり、AIが自動で記事を追加・更新するわけではありません。生成AIによるドラフト作成の支援はありますが、内容の確認や公開の判断、商品・サービスの変更に合わせた更新は担当者が行います。
検索しても回答が見つからない状態が続くとFAQの利用率は下がるため、定期的に見直し・更新する体制が求められます。
ページ構成やデザインなど、細かなカスタマイズはしにくい
FAQページの見た目を細かく作り込みたい場合、Helpfeelでは対応しにくいことがあります。
Helpfeelは検索窓への入力から意図を予測する独自のUIを採用しており、FAQページの構成は検索を主軸とした形式です。タグで検索範囲を絞り込む機能はありますが、階層がなくカテゴリが少ないケースに向けた仕様のため、カテゴリを細かく階層化したページ構成には適していません。デザインの変更自体は可能ですが、自社で自由にカスタマイズしたい場合は有償オプションの契約が必要です。
ページの構成やデザインにこだわりたい企業は、問い合わせのうえデモ体験を依頼し、自社の希望をどこまで実現できるかを事前に確認しておくと安心です。
Helpfeelが向いている企業・向いていない企業
ここまで解説した機能やメリットを踏まえると、Helpfeelの導入で効果を得やすい企業と、そうでない企業の条件が見えてきます。
FAQを整備しても問い合わせが減らなかった企業には向いている一方、個別対応が中心の企業や運用に人手を割けない企業には不向きです。
向いている企業:従来のFAQでは問い合わせ削減の効果が得られなかった企業
HelpfeelはFAQサイトを設置しているのに問い合わせが減らない、という課題を抱える企業に向いています。こうした課題は、顧客が検索しても回答がヒットせず自己解決につながらないことが原因と考えられるためです。
特に顧客層が広く、検索に使う言葉がばらつきやすいECサイトやBtoCのサービスでは、キーワードの完全一致を前提とした従来のFAQでは対応しきれません。Helpfeelであれば、多様な言い回しや表記ゆれを吸収して検索ヒット率を高められるため、FAQによる問い合わせ件数の削減効果を得やすくなります。
向いていない企業:個別性の高い問い合わせが中心・FAQ運用に手間をかけたくない企業
顧客ごとの契約内容や注文状況を確認しなければ回答できない問い合わせが大半を占める企業には、Helpfeelは適していません。よくある質問が中心のFAQでは対応できず、導入効果を得にくいためです。
またHelpfeelはFAQの作成や情報の更新を人力で行う必要があるため、FAQのメンテナンスになるべく手間をかけたくない企業や、運用に割ける社内リソースが不足している企業にも不向きです。こうした企業は、FAQによる自己解決よりも、有人対応を効率化する施策を優先しましょう。
メンテ不要のFAQシステムなら「楽楽自動応対」
Helpfeelは、検索性能の高さやサポート体制の充実度から、多くの企業に選ばれているFAQシステムです。一方で、FAQ記事の作成や更新は人の手で行う仕組みのため、運用に十分な人手を割けない場合は、他の選択肢も検討しておきたいところです。
「FAQを導入したいが、更新作業に時間をかけられない」という企業には、AIがFAQの作成・更新まで自動で行う「楽楽自動応対」がおすすめです。
「楽楽自動応対」では、FAQ運用が続かないことの大きな理由の1つである「FAQの作成・更新」の工程そのものを大幅に削減することができます。
「楽楽自動応対」上で問い合わせ対応をしていれば、蓄積された問い合わせ履歴をもとに、問い合わせの多いテーマから優先的にFAQ記事をAIが提案します。公開後も情報が古くなった記事をAIが自動で検知し、更新案まで作成してくれるため、担当者は内容を確認して公開・修正するだけで、負担なく運用を続けられます。もちろん、FAQ作成のための問い合わせ集計や分析も不要です。
「FAQを作っても更新が続かない」「情報が古くなって使われなくなる」といった悩みを解消し、問い合わせ削減の効果を持続させたい企業におすすめのシステムです。
まとめ:Helpfeelの特徴と注意点を踏まえて導入を判断しよう
Helpfeelとは、特許技術の意図予測検索により、曖昧な言葉からでも顧客を適切な回答へ導くAI搭載のFAQシステムです。検索ノーヒット率0%の検索性能と伴走型のサポート体制が評価され、幅広い業種で導入されています。
一方で料金が個別見積もり制であること、FAQの継続的な更新が必要なこと、細かなカスタマイズがしにくいことは、導入前に把握しておくべき点です。本記事で紹介した機能や注意点、向いている企業・向いていない企業の条件を参考に、自社に合ったFAQシステムかどうかを判断してください。
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