メールディーラーは、2025年10月に「楽楽自動応対」へと名称変更を行いました。
「楽楽自動応対」という名称を聞いて、単なる名称変更なのか、機能面でのアップデートもあるのか気になっている方もたくさんいることでしょう。
楽楽自動応対とは、AI機能を活用し過去の応対情報をナレッジ資産として再活用する問い合わせ自動応対システムです。
本記事では、搭載されているAI機能の詳細や旧メールディーラーとの違い、具体的にどういったことができるのかを徹底解説します。ぜひ最後までご覧ください。
楽楽自動応対とは┃AI搭載の問い合わせ自動応対システム
「楽楽自動応対」は、メール共有システム市場で長年シェアNo.1※を獲得してきた「メールディーラー」としてサービス提供していました。
ここでは、名称変更の背景や、楽楽自動応対のコンセプトについて解説します。
※出典:ITR「ITR Market View:メール/Webマーケティング市場2026」メール処理市場:ベンダー別売上金額推移およびシェア(2009~2025年度予測)、同レポートには旧製品名(メールディーラー)で掲載
メールディーラーから「楽楽自動応対」へ。名称変更の背景
「楽楽自動応対」の前身である「メールディーラー」は、株式会社ラクスが2001年に開発したクラウド型のメール共有システムです。
累計9,000社以上に導入され、17年連続で売上シェアNo.1(※)という実績を築いてきました。メールディーラーという名称は長きにわたり親しまれてきましたが、問い合わせ応対の「完全自動化」を目指すという構想のもと、その提供価値を体現するために変更を決定しました。
メールの共有・管理だけではなく、問い合わせ業務自体の効率化・自動化を目指しています。
※出典:ITR「ITR Market View:メール/Webマーケティング市場2026」メール処理市場:ベンダー別売上金額推移およびシェア(2009~2025年度予測)、同レポートには旧製品名(メールディーラー)で掲載
「メール処理の非効率」と「深刻な人手不足」の解決を目指す
楽楽自動応対が目指しているのは、メール処理にかかる時間の浪費と、社会的な人手不足によって顧客対応部門が抱える業務課題の解決です。
ビジネスパーソンは、業務時間の約3割をメール送受信に費やしている(※1)データもあり、外部とのやり取りには依然としてメールが不可欠です。また、過去のメールや添付ファイルを探す時間だけで、年間90時間も浪費しているという実態(※2)もあります。
さらに、少子高齢化による人手不足は深刻で、限られた人員で効率的に対応することが求められています。AI活用は、今やこれらの構造的な課題を解決するための必須要件となっています。
楽楽自動応対では、このようなメール業務の”非効率”を解決するためにAIを搭載し、機能開発を進めています。
旧メールディーラーとの違い
多くの方が気になっているのは、「機能がどう変わったのか」という点でしょう。
結論から申し上げると、機能が異なるわけではなく、提供価値が「メールの共有・管理」だけでなく「問い合わせ応対の完全自動化」へ変化した点が大きな違いとなります。
名称が変更となっただけで製品自体は同一となるため、使える機能が異なるわけではありません。
この名称変更に先立ち、問い合わせ応対やメールの返信文作成をサポートするAI機能を標準搭載しています。
将来的には、メール履歴や問い合わせ応対履歴をもとにして、FAQ作成などの関連業務まで AI機能を拡張する予定です。単なる管理システムから、問い合わせ応対業務の全体を支援するAIエージェントを搭載したサービスへと進化していく予定です。
楽楽自動応対で何ができるのか
AIを搭載したことで、具体的にどのような効率化が可能になるのでしょうか。ここでは、楽楽自動応対を活用することによる3つの主なメリットを紹介します。
AIで問い合わせ応対にかかる時間を約80%削減
楽楽自動応対のAI機能(自動生成)を活用することで、問い合わせ応対にかかる時間を大幅に短縮することができます。
自動生成とは、AIが過去の応対履歴を参照して返信案を自動で作成してくれる機能です。
実際に、ラクスのカスタマーサポート部門ではこの機能を活用し、問い合わせ1件あたりの対応時間が約6分から約1分に短縮することができており、80%の稼働削減につながっています。
マニュアルや過去履歴を検索・閲覧する時間や、ゼロから文章を考えたりする時間が不要になるため、このような大幅な効率化が実現できています。
社内ナレッジを活用し企業独自の回答も自動生成
楽楽自動応対の最大の特徴は、同システム内に保存されている日々の送信メールから「ナレッジ」が自動で蓄積される点です。
これは業界初の機能であり、一般的なAIチャットボットのように汎用的な回答をするだけではありません。その企業特有のルールなどを踏まえた最適な返信文案を作成します。
多くのお客様にとってハードルとなるナレッジの整備が不要になり、特別な準備なく利用を開始できます。
対応状況を見える化し対応漏れ・遅れをゼロに
AI機能に加え、楽楽自動応対に変更となる以前から定評のあるメールの共有・管理機能ももちろんご利用いただけます。
代表メールアドレス宛のメールを一元管理し、対応状況を「新着」「対応中」「対応完了」などのステータスで可視化します。また、メール1通毎に担当者を振り分けることができ、「どのメールがどういう状態か」「誰がどのメールに対応するか」がひと目で分かります。
これにより、複数人で対応することによるメールの見落としや対応漏れ、メール管理の煩雑化を解消でき、結果として応対品質を引き上げることにもつながります。
他の生成AIツールと「楽楽自動応対」の違い
近年では、ChatGPTをはじめとする多くの生成AIツールが存在します。このような汎用的な生成AIツールと「楽楽自動応対」ではその仕組みや出力にどういった違いがあるのかを解説します。
自社の応対履歴のみをAIが参照する安全性
ChatGPTのような生成AIツールは、インターネット上に存在する膨大な情報を学習データとして利用することがあります。
一方で楽楽自動応対では、システム内に蓄積された「自社の過去の応対履歴やFAQ」を基に返信文を生成します。
そのため、自社のポリシーに反する回答や、事実と異なる情報(ハルシネーション)を生成するリスクが低減されます。企業ごとの特殊な事情やルールを反映したメールの下書き作成までをAIで完結できるようになります。
更新不要┃日々のメールがそのままナレッジに
通常、AIチャットボットなどを導入する場合、大量のQ&Aデータを作成・整備する必要があります。
多くの企業にとっては、この整備の作業がハードルになる場合があります。
しかし楽楽自動応対では、返信メールから自動でナレッジを蓄積していくことができます。つまり、特別なQ&Aデータの整備なしに、日々の業務を行う中で、勝手にナレッジが溜まっていき、自動生成される回答の精度も上がっていく仕組みとなっています。
これにより、導入ハードルとなりがちな「データの準備」や「メンテナンスの手間」を大幅に削減することができるようになります。
プロンプトの入力なしでAIが返信文を作成
汎用的な生成AIツールでは、回答を得るためにプロンプトを入力する手間が必要です。
楽楽自動応対では、問い合わせメールに対して自動的に最適な返信文案が提示されるため、人間の手で行うのは、AIが作った案の確認と、必要に応じた手直しだけで済みます。
プロンプトに関する知識に不安がある方や生成AIの利用に抵抗がある方でも、AIを活用して効率化が図れる仕組みになっている点は大きな特徴の1つです。
楽楽自動応対の主要機能
ここでは、楽楽自動応対の具体的な機能と、その使い方をご紹介します。
自動生成
過去の送信メールやFAQを基に、AIが問い合わせに対する返信文案を作成する機能です。返信ボタンをクリックすると返信文が自動生成されます。
この機能は、よくある定型的な質問や、過去に類似の対応がある案件で活用することができます。担当者はAIによる下書きをチェックして送信ボタンを押すだけになり、対応工数を大幅に削減できます。
「業務フローを変えたくない」「忙しくて新しいツールを使う余裕がない」という担当者が多い現場でも生成AIによる効率化を体験しやすくなっています。
カスタム生成
返信したい要点(箇条書きなど)を入力すると、AIが丁寧なビジネスメールに変換してくれます。
この機能は、先ほどの「自動生成」と違って非定型な問い合わせに対して活用できます。
例えば「この商品の在庫はありますか?」といった、その時々で異なる回答になるような問い合わせが該当します。
「納期は3日後」「在庫あり」といった事実だけを端的に入力するだけで、敬語やクッション言葉の調整をAIに任せることができます。文章作成が苦手な新人でも、高品質なビジネスメールが作成できます。
リスク検知
AIが24時間365日メールを監視し、メールの文面から「緊急度」や「ネガティブな感情」を読み取り、アラートを出す機能です。特に「遺憾に思います」といったネガティブな感情を含むクレーム特有の言葉遣いを検知します。
例えば、月曜日の朝など、大量のメールが溜まっている際に優先度を迅速に見極める際に活用します。AIが優先すべきメールをラベリングし管理者へアラートを飛ばしてくれるため、トラブルへの発展を防げます。
対応状況管理
受信したメールを「未対応」「対応中」「対応完了」といったタブに自動で振り分ける機能です。
メールがステータスに応じて自動で振り分けられるので、「誰が」「どのように」「どこまで」対応しているのかをリアルタイムかつ直感的に把握することができます。
担当者が返信作業を開始すると「対応中」に移動するため、二重対応(バッティング)を物理的に防げる点もポイントです。
担当者振り分け
メール1通ごとに担当者を設定できる機能です。
もちろんメールを1通ずつ手動で設定することも可能ですが、件名や本文のキーワード、Fromアドレス等を条件に自動で振り分けることが可能です。
「この案件は○○さん」と明示することで、「誰かがやるだろう」という心理による放置を防ぎます。責任の所在が明確になり、対応漏れ・遅れを防止します。
対応履歴
送信元のメールアドレスをクリックするだけで、過去のやり取りを時系列で表示します。
他の担当者の対応を含むやり取りを一覧表示できるため、急な代理対応時に役立ちます。
例えば、顧客から「以前お伝えした○○の件ですが」と言われた際、検索の手間なく、他の担当者が過去にどのような対応をしたか即座に把握でき、スムーズに引継ぎすることが可能です。
楽楽自動応対の料金・費用
楽楽自動応対の料金は、ユーザー数やメールの保存通数に応じて変動する月額制となっており、規模感に応じてスタンダードプランとプロプランから選択することができます。
お客様ごとに料金が異なるため、具体的な料金は公開しておりません。お客様のご状況に合わせて無駄のない最適なプラン・お見積りをご案内しております。
料金を知りたい方は以下よりお気軽にお問い合わせください。
楽楽自動応対の2つの料金プラン
楽楽自動応対には、ユーザー数や保存通数に応じて「スタンダード」と「プロ」の2つのプランがあります。
プラン別のユーザー数や保存通数、容量などの違いを表にまとめました。
なお、楽楽自動応対のAI機能は標準搭載となるため、各プラン内の料金でご利用いただけます。
| スタンダード | プロ | |
|---|---|---|
| 月額費用 | 要問い合わせ ※ユーザー数や保存通数に応じて変動 |
要問い合わせ ※ユーザー数や保存通数に応じて変動 |
| 初期費用 | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| 容量 | 20GB | 100GB |
| ユーザー数 | 30ユーザーまで ※スタンダードプランは最大30ユーザーまでの提供 |
制限なし ※100 ユーザーを超える場合は個別見積り |
| 保存通数 | 約200万通 | 約1,000万通 |
| メールボックス数 | 1個 (最大5個まで追加可能) |
5個 |
| 閲覧制限 | △ ※メールボックス追加で可能 |
〇 |
| 提供形態 | 共用サーバー | 専用サーバー |
| 導入後サポート | 無料 (電話、Web会議、メール) |
無料 (電話、Web会議、メール) |
※オプションでメールボックスの追加が可能
※ユーザー数は10ユーザー毎に10,000円/月で追加可能
料金についてよくある質問
楽楽自動応対の料金についてよくある質問と回答をまとめました。
具体的な料金が知りたいです。
楽楽自動応対の料金は、ご利用いただくプランだけでなく、ユーザー数やメールの保存通数に応じて変動します。
そのため、プラン別に一律で月額いくらという形で設定しておらず、お客様の規模に応じて最適な料金プランをご案内しております。
具体的な料金については、以下よりお気軽にお問い合わせください。
楽楽自動応対のAI機能はオプションですか?
いいえ、AIを標準搭載しておりますので、追加費用なくご利用いただけます。
無料トライアルはできますか?
楽楽自動応対は、無料トライアルが可能です。
無料トライアルは、こちらのフォームよりお申し込みください。なお、無料トライアル期間の終了後に、自動的に課金されることはございませんのでご安心ください。
支払い方法は何がありますか?
楽楽自動応対の支払い方法は、口座振替によるお支払いのみとなります。
楽楽自動応対のセキュリティ体制
顧客の個人情報を含むメールを扱うため、セキュリティ体制は極めて重要です。
楽楽自動応対は、東証プライム市場上場企業である株式会社ラクスが提供しており、下記のような厳格な基準を満たしています。
お客様に安心してご利用いただくために、さまざまなセキュリティ対策を施しています。
- SSL暗号化通信
- 国内屈指のデータセンターでの サーバー管理体制
- 脆弱性診断の定期実施
- 24時間365日の監視体制 など
また、「情報漏洩対策」「添付ファイルセキュリティ」等、セキュリティをさらに強固にできるオプションもご用意しております。
楽楽自動応対に関するよくある質問
楽楽自動応対についてよくご質問いただく内容と回答をまとめています。
入力した情報がモデル学習に使用されてしまう可能性はありますか?
いいえ、利用している生成AIのモデル学習には一切利用されませんので、ご安心ください。
チャットボットとはどう違うのですか?
チャットボットとの大きな違いは「FAQやマニュアルの整備が不要」という点です。
チャットボットを運用するには、事前のFAQ/マニュアルの整備・シナリオの構築、さらにはそれらの定期的な更新が必要となりますが、楽楽自動応対ではそのメンテナンスが一切不要です。
楽楽自動応対では日々のメールから自動でナレッジを蓄積・更新していくので、このような面倒な準備をすることなく、問い合わせ対応を効率化できます。
英語には対応していますか?
いいえ、英語や多言語対応はできません。
まとめ:問い合わせ対応は「管理」から「自動化」へ
楽楽自動応対は、これまでの「共有・管理」に加え、AIによる「メールの作成支援」で業務効率を大幅に向上させることができます。
これまで埋もれていた過去の応対履歴を資産として活用できるようになり、業務フローを変えることなくAIによる効率化を実感していただけます。下記に楽楽自動応対の詳しい資料をご用意しておりますので、ぜひ確認してみてください。
9,000社超が利用!楽楽自動応対のくわしい資料をもらう
株式会社ラクスが提供する「楽楽自動応対」は、17年連続売上シェアNo.1(※)、導入社数9,000社以上の問い合わせ自動応対システムです。楽楽自動応対の機能一覧やオプション、セキュリティ体制の詳細は、以下の資料からご確認ください。
※出典:ITR「ITR Market View:メール/Webマーケティング市場2026」メール処理市場:ベンダー別売上金額推移およびシェア(2009~2025年度予測)、同レポートには旧製品名(メールディーラー)で掲載
※本サイトに掲載されている情報は、株式会社ラクス(以下「当社」といいます)または協力会社が独自に調査したものであり、当社はその内容の正確性や完全性を保証するものではありません。



