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【例文付】年末の挨拶メールの書き方と注意点

年末の挨拶メール

近年、年末年始の挨拶で、環境への配慮から年賀状を廃止する企業や、新型コロナウイルスの流行により訪問の挨拶を行わない企業が増えています。

それに伴い、メールで年末の挨拶を済ませることが一般的となりました。

年末の挨拶メールは、マナーを守って失礼のない文面にするだけでなく、相手を気遣う一言を添えて差別化することが重要です。

今回は、年末の挨拶メールの注意点を例文とともにご紹介します。

この記事の目次

    年末の挨拶メールを送る理由

    挨拶メールを送ることには、単に形式的な意味だけでなく、相手との関係を深めるための重要な役割があります。具体的な理由としては、以下の3つが挙げられます。

    今年の感謝を伝えるため

    年末は、これまでの取引やサポートに感謝を伝える絶好の機会です。特に、忙しい日々の中でなかなか直接お礼を伝える機会がなかった場合、このメールが感謝の気持ちを丁寧に伝える手段となります。相手に「今年はお世話になりました」という言葉を伝えれば、感謝の意を明確にし、ポジティブな印象を残せるでしょう。

    信頼感を与えて来年の関係を継続させるため

    人間関係において、節目での適切なコミュニケーションは信頼感を高める重要な要素です。特にビジネスの場では、一方的な取引に終わらせず互いの信頼を深めていくことが、長期的なパートナーシップを育む鍵となります。年末の挨拶は、相手に対して来年も引き続き良い関係を築きたいという意思を示す大切な手段となるでしょう。

    年末年始中の対応をスムーズにするため

    年末年始は、多くの企業が休業期間に入るため、連絡が取りにくくなる時期でもあります。そのため、事前に営業日や連絡可能な時間帯を伝えておけば、休業期間中に必要な連絡がスムーズに行えるようになります。また、年末の挨拶メールを通じて、相手にとっても予定の立てやすい状況を提供できるという点で、実務的な意味合いも兼ね備えています。

    年末の挨拶メールの注意点

    年末の挨拶は1年の締めくくりとしてきちんとマナーを守って送ることが重要です。

    年末の挨拶メール-注意点

    最終営業日の数日前に送信する

    企業によって、年末の最終営業日が異なります。有給を取得して早めに休暇を始める人も考慮し、最終営業日の1週間から3日前に送信すると安心です。

    一般的には12月28日を仕事納めとする企業が多いため、1週間前の21日から、遅くとも25日までの間に送信すると良いでしょう。

    一目で挨拶メールと分かる件名にする

    年末はメールのやりとりが増えるため、一目で年末の挨拶だと分かる件名にしましょう。

    「年末のご挨拶 株式会社〇〇(企業名) △△(氏名)」や「年末年始の営業日のお知らせ 株式会社〇〇(企業名)」など、簡潔にまとめます。

    また、件名に自社の企業名や自身の氏名を入れることで、送信相手に認識されやすくなります。

    年末年始の営業日・営業時間を記載する

    年末の挨拶メールには、今年1年間のお礼や来年へ向けた挨拶に加え、自社の年末最終営業日と年始の営業開始日を記載します。

    また、営業時間中に大掃除や納会、新年参拝などを行う場合は、連絡が取りにくくなるため、その時間を省いた営業時間を記載しましょう。

    1通ずつ個別に送信する

    年末の挨拶メールは、Cc・Bccなどの一斉送信を使わず、個別に送信しましょう。

    To・Cc・Bccの選択ミスによる情報漏えいのリスクだけでなく、プロバイダから迷惑メールと判定され、迷惑メールフォルダに格納されてしまい、相手に読まれない可能性があります。

    また、一斉送信では汎用性の高い定型文しか送ることができないため、事務的で冷たい印象になります。

    コロナや異常気象など、送信相手に影響のある社会問題や、相手との個別のエピソードなどを添えることで、親切で温かみのある挨拶文になります。

    年末の挨拶メールの基本的な構成

    年末の挨拶メールを作成する際は、メール全体の流れや内容が相手にとって読みやすく、かつ感謝の気持ちが適切に伝わる構成にしましょう。特にビジネスメールでは、内容が簡潔かつ礼儀正しくまとめられているかどうかが、相手の印象を左右します。ここでは、年末の挨拶メールにおける基本的な構成を詳しく解説します。

    件名

    件名はメールの第一印象を決定する要素です。忙しい時期に送るメールだからこそ、開封を促すために内容がひと目でわかるシンプルな表現が求められます。「年末のご挨拶」「本年のお礼とご挨拶」といった件名は、相手に負担をかけず内容を明確に伝えられるでしょう。また、件名に自社名や相手先名を入れれば、信頼感や親しみを生む効果もあります。件名が曖昧でわかりにくい場合、忙しい相手に読まれないリスクもあるため注意が必要です。

    例:

    年末のご挨拶【〇〇株式会社】

    本年のご愛顧に感謝申し上げます

    宛名

    宛名には、相手の名前や企業名を明記します。宛名の記載方法は、メール全体の礼儀や形式を整える基本的な要素です。社外の取引先や顧客に送る場合には、企業名、部署名、役職名、氏名を正確に記載し、適切な敬称(「様」「御中」など)を用いましょう。

    一方、社内メールでは役職名や名前のみでも構いませんが、相手との関係性に応じた丁寧な表現を心がけましょう。宛名にミスがあると、受信者に対して失礼にあたるだけでなく、全体の印象を損ねる可能性があるため、細心の注意を払いましょう。

    例:

    〇〇株式会社 〇〇部 〇〇様

    株式会社〇〇 営業部 部長 △△様

    挨拶

    挨拶部分では、メールの冒頭で相手への気遣いを示す文章を入れましょう。「年末のご多忙の折」や「寒冷の候」といった季節感のある表現を用いれば、適度なフォーマル感を出しつつ、相手への配慮を伝えられます。このような冒頭の挨拶文は、相手がビジネスパートナーの場合だけでなく、顧客や社内の同僚に対しても効果的です。また、日ごろの感謝を伝える内容を続ければ、メール全体に温かみを持たせられるでしょう。

    例:

    年末のご多忙の中、貴社のますますのご繁栄を心よりお慶び申し上げます。

    本年は格別のご愛顧を賜り、心より感謝申し上げます。

    本題

    本題部分では、メールの中心となる感謝や連絡事項について述べます。この部分では、相手が特に重要視する情報を簡潔に伝えましょう。取引先には一年間の協力への感謝を具体的に述べるとともに、来年以降の継続的な関係を希望する意思の表明が求められます。年末年始の営業日や休業期間に関する情報を明記するのも、この部分の重要な役割です。顧客や社内向けの場合も、相手にとって有益な情報を盛り込みつつ、過不足のない内容にしましょう。

    例:

    本年も多大なるご支援をいただき、誠にありがとうございました。〇〇プロジェクトにおいて貴社の貢献がなければ、成果を上げることはできなかったと実感しております。

    弊社の年末年始の休業期間は、〇月〇日から〇月〇日までとなります。期間中はご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。

    結びの挨拶

    最後に、相手の健康や繁栄を願う結びの言葉を添えます。相手の健康や繁栄を祈る言葉を添えれば、丁寧かつ温かみのある印象を与えられるでしょう。「良いお年をお迎えください」や「来年も変わらぬご支援をお願いいたします」といった一文を加えれば、感謝とともに未来への期待を込めた挨拶となります。この部分では、堅すぎず、それでいて失礼のない表現を選ぶのがポイントです。

    例:

    来年も変わらぬお引き立てのほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。良いお年をお迎えください。

    年末の寒さが厳しい折、どうぞお体を大切に、良き新年をお迎えくださいませ。

    署名

    メールの最後には、送信者の名前と企業情報を記載します。特に社外向けのメールでは、自社名や部署名、連絡先を含めた詳細な署名を記載し、相手がスムーズに返信できる環境を整えましょう。また、署名部分はシンプルで読みやすくまとめることが大切です。長すぎる署名や余分な情報は、相手にとって煩雑に感じられる可能性があるため避けましょう。

    例:

    株式会社〇〇〇〇

    営業部〇〇〇〇

    TEL:〇〇-〇〇〇-〇〇〇〇

    Email:〇〇@〇〇.com

    このように、年末の挨拶メールは構成をしっかりと整えれば、相手に好印象を与えられる内容となります。文章を過不足なくまとめ、相手を気遣う姿勢を表現しましょう。

    【取引先】年末の挨拶メール例文

    基本的な年末挨拶メール例文

    件名:
    年末のご挨拶 【株式会社〇〇】△△
    本文:
    株式会社■■ ●●様

    いつも大変お世話になっております。
    株式会社〇〇の△△です。

    早いもので、本年も残りわずかとなり、年末のご挨拶をさせていただく時期となりました。貴社には本年も格別のご厚情を賜り、心より感謝申し上げます。

    ●●様には××プロジェクトで多大なるご協力をいただきまして、
    誠にありがとうございます。
    今後とも、より一層尽力してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。

    弊社の年末年始の営業日をご案内させて頂きます。

    年内最終営業日:20〇〇年12月◯日(〇)〇〇時まで
    新年営業開始日:20〇〇年1月◯日(〇)〇〇時から

    休業期間中につきましては、何かとご迷惑をおかけいたしますが、
    何卒よろしくお願い申し上げます。

    メールにて恐縮ですが、年末のご挨拶とさせていただきます。
    どうぞ良いお年をお迎えください。
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    メールの書き方

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    コロナの状況を踏まえた年末挨拶メール例文

    件名:
    年末年始の営業日のご案内 【株式会社△△】
    本文:
    株式会社■■ ●●様

    いつも大変お世話になっております。
    株式会社〇〇の△△です。

    本年も残りわずかとなってまいりました。
    ●●様には本年も格別のご厚情を賜り、心より感謝申し上げます。

    引き続き、新型コロナウィルスによる影響で様々な対応が発生し、
    ご多忙のことと存じます。
    弊社においてもコロナ禍での影響があり、大変な日々ではございましたが、
    ●●様にご尽力いただき、○○プロジェクトの成功を収めることができました。

    不安定な社会情勢が続いておりますが、
    ●●様が健やかにお過ごしになれますようお祈り申し上げます。

    弊社もさらなるサービス向上を目指し、より一層の努力をしてまいりますので、
    今後とも変わらぬご愛顧のほどお願い申し上げます。

    なお、年末年始の営業日を以下のとおりご案内致します。

    年内最終営業日:20〇〇年12月◯日(〇)〇〇時まで
    新年営業開始日:20〇〇年1月◯日(〇)〇〇時から

    休業期間中につきましては、何かとご迷惑をおかけいたしますが、
    何卒よろしくお願い申し上げます。

    メールにて恐縮ですが、年末のご挨拶とさせていただきます。
    どうぞ良いお年をお迎えください。

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    【お客様】年末の挨拶メール例文

    基本的な年末挨拶メール例文

    上司への挨拶は対面が望ましいですが、どうしても難しい場合は相手の最終出社日の前日正午までに送信します。

    1年のお礼と業務の近況報告などを簡潔にまとめましょう。

    件名:
    年末のご挨拶
    本文:
    ●●課長

    お疲れ様です。△△です。

    今年も残すところ、あとわずかになりました。
    ●●課長には、今年も大変お世話になり、心より感謝申し上げます。
    ●●課長にご協力いただいたおかげで□□の件も順調に進んでおります。
    ご指導いただいたことを忘れず、営業部の業績に貢献できるよう邁進していきます。

    来年も何かとご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、
    精一杯努力いたしますので、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。

    メールにて恐縮ではございますが、年末のご挨拶とさせていただきます。
    どうぞ良いお年をお迎えください。

    同僚・後輩に送る年末挨拶メール例文

    同僚や後輩に送る場合は、堅苦しすぎない文面で親しみやすさを意識すると良いでしょう。感謝の気持ちを伝えつつ、来年の仕事への意欲を共有する内容にすると、より良い関係性を築くきっかけとなります。

    件名:
    今年もお世話になりました
    本文:
    ●●さん

    お疲れ様です。今年もあっという間に年末を迎えましたね。

    今年一年、●●さんには何かとお世話になり、本当にありがとうございました。特に●●プロジェクトでは、●●さんのサポートに何度も助けられました。
    感謝の気持ちをどう言葉にしたらいいのかわからないくらいです!
    来年も一緒に●●の目標を達成できるよう、力を合わせて頑張りましょう。これからもよろしくお願いします。

    どうぞ良いお年をお迎えください!また年明けに元気にお会いしましょう。

    【返信】もらった挨拶メールへの返信例文

    返信では「Re:」を残し、受け取った挨拶メールへの返信であるということが一目で分かるようにしましょう。

    件名:
    Re:年末のご挨拶
    本文:
    いつもお世話になっております。株式会社〇〇の●●です。

    ご多忙にも関わらず、年末のご挨拶をいただき、誠にありがとうございます。

    こちらこそ本年は△△様に大変お世話になりました。
    来年もより一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
    なお、弊社は20〇〇年12月〇日(〇)~20〇〇年1月〇日(〇)まで休業となります。
    ご迷惑をおかけしますが、何卒宜しくお願い致します。

    △△様もお風邪など召されぬようご自愛いただき、
    どうぞよいお年をお迎えください。

    【送り忘れてしまった場合】新年の挨拶例文

    万が一、年末の挨拶メールを送り忘れてしまった場合は、年明けの営業開始日に新年の挨拶メールを送信します。
    旧年中にお世話になったお礼と、年末に挨拶ができなかった事に対する詫びを一言添えましょう。

    また、「賀正」「迎春」などの2文字以下の賀詞は目上の方に使うと失礼にあたるため、「謹賀新年」「恭賀新年」「謹んで新年のお慶び申し上げます」などの賀詞を使います。

    件名:
    新年のご挨拶
    本文:
    ■■株式会社 ●●様

    謹んで新年のお慶び申し上げます。

    株式会社〇〇の△△です。

    旧年中は、弊社に格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございました。

    本年もより一層努力し精進してまいりますので、
    変わらぬご愛顧のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

    なお、本年は1月◯日から通常営業致します。

    マナーを守った挨拶メールで好印象を与えよう

    1年の感謝の気持ちを伝える年末の挨拶メールは、良好な関係性を続けるため重要な節目です。

    マナーを守り、相手に寄り添った一言を添えて、しっかりと気持ちが伝わる挨拶メールを作成しましょう。

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    ※本サイトに掲載されている情報は、株式会社ラクス(以下「当社」といいます)または協力会社が独自に調査したものであり、当社はその内容の正確性や完全性を保証するものではありません。

    この記事を書いたライター

    メールディーラー通信編集部

    メールディーラー通信編集部

    メールの例文などメールに関するお役立ち記事の執筆・案出しをしています。メール業務を実際に行っている方に役立つ情報を届けられるよう日々編集しています。
    好きな定型文は「お心遣いに重ねてお礼申し上げます。」です。

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